五輪組織委元理事の受託収賄事件 新たに“2億円受領”の疑惑(2022年8月1日)
組織委員会の元理事がAOKI側に「7億5000万円を支払えば公式スポンサーになれる」と打診していたことが分かりました。元理事の会社には、このうち2億円が渡ったとみられます。
都内の住宅街。複数の外国車の1台には東京オリンピック・パラリンピック組織委員会の元理事・高橋治之氏(78)が乗っているとみられます。
高橋元理事を巡っては、新たにAOKI側から「約2億円」もの金が渡ってていたことが明らかになりました。
一体、どんな金なのか…。
高橋元理事は2017年、自ら経営する会社がAOKI側とコンサルタント契約を結び、AOKIはその後、大会のスポンサーになりました。
元理事の会社は約4500万円を受け取ったとみられます。
新たに分かった「金」は、これとは別。
関係者への取材によれば、AOKI側から「電通の子会社」を通じて約2億円が元理事の会社に渡ったとみられています。
この金は元々、「オリンピック強化費」の名目で払われ、一部は2つの連盟に渡ったとみられます。
これについて、青木前会長(83)は…。
AOKIホールディングス・青木拡憲前会長(東京地検特捜部の任意の聴取に対し):「「お金は2つの競技団体に寄付されるとの説明を受けていた」
一方の高橋元理事。関係者によりますと、2017年に青木前会長に対し、こう打診していたといいます。
組織委員会・高橋治之元理事:「7億5000万円を支払えばオリンピックの公式スポンサーになれる」
AOKI側は、この翌年「スポンサー費用」として「5億円」を「電通」に払いました。残りの2億5000万円は、先ほど述べた「オリンピック強化費」だったとみられます。
関係者によれば、高橋元理事は「個人的にバッハ会長と直接、電話ができるほどの関係性」で、とても影響力があったといいます。
元理事は「4500万円の問題」が浮上した時、番組の取材にこう話していました。
組織委員会・高橋治之元理事:「AOKI側に五輪に関する働き掛けはしてない。ひいきがないよう、自分のなかできちんとけじめを付けて仕事をしていた」
東京地検特捜部はAOKI側からの金銭提供に「スポンサー選定に伴う『商品販売に期待する意図』があった」とみて調べを進めているものとみられます。
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp/a>
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