“イタリア産”生ハムがない…緊急事態 背景に「アフリカ豚熱」 輸入再開めど立たず(2023年5月8日)

“イタリア産”生ハムがない…緊急事態 背景に「アフリカ豚熱」 輸入再開めど立たず(2023年5月8日)

“イタリア産”生ハムがない…緊急事態 背景に「アフリカ豚熱」 輸入再開めど立たず(2023年5月8日)

 8日から新型コロナが5類となり、飲食店では消費の回復に期待が高まるなか、イタリア料理店などでは「生ハム」が手に入らず、緊急事態が続いています。

■背景に「アフリカ豚熱」 輸入再開めど立たず

 東京・新橋にある、生ハム専門店。いよいよ本格的に客足が戻ってくるのではないかと期待が高まりますが、店のオーナーからは“ある嘆き”が聞かれました。

 切りたて生ハム専門バル「一匹のこぶた」オーナー・白砂久美子さん:「イタリア産プロシュート(生ハム)は、オープン当初から人気の商品で。それが提供できなくなってしまって…」

 実は日本では、イタリアから豚肉製品が輸入できない異例の状況が、1年以上続いているのです。

 背景にあるのは、イタリアで去年1月に発生が確認された豚の伝染病「アフリカ豚熱」。感染力が強いうえ、豚へのワクチンなどの有効な対策がないため、輸入再開のめどは立っていないということです。

 白砂さん:「『ここだったらあるかなと思って来ました』ということが一番多くて、心苦しい限りです。現在はそれ(イタリア産)に代わるもので、スペイン産のハモンセラーノを使っています。今回をきっかけに、色んな国の生ハムを知っていただける機会になるのではと思う」

 元々、生ハムは長期保存がきくため、多くの飲食店では在庫をなんとかやりくりしていましたが、それも底を尽きようとしています。

 別のお店でも…。

 新宿ワインバル「MARUGO GRANDE」・伊東耀平さん:「『生ハム食べ放題』を500円でやらせていただいておりますので。少しでも多くのお客様に提供できるよう、スペイン産の生ハムを使っております」

 もちろん、スペイン産もおいしいのですが…。

 客(40代):「お店に入ってこないとか、出回らなくなると、ちょっとさびしいかもしれない」

 客(40代):「(イタリア産は)スペイン産に比べると食べやすい。早くまた(輸入を)再開して、たくさん食べられるようになればいい」

(「グッド!モーニング」2023年5月8日放送分より)
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp/a>

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