【ワグネル撤退表明】弾薬不足で“官僚非難”クレムリンに無人機攻撃◆日曜スクープ◆(2023年5月7日)

【ワグネル撤退表明】弾薬不足で“官僚非難”クレムリンに無人機攻撃◆日曜スクープ◆(2023年5月7日)

【ワグネル撤退表明】弾薬不足で“官僚非難”クレムリンに無人機攻撃◆日曜スクープ◆(2023年5月7日)

ウクライナ国民の犠牲を省みないロシアによる容赦ない攻撃が激化する。首都キーウを含むウクライナ全土で、4月28日から5月4日にかけて、ロシア軍によるドローンなどを使った攻撃が確認された。この1週間に発生した4件の攻撃で、子ども8人を含む51人死亡した。4月28日、全土にわたる大規模攻撃により子ども7人を含む25人が死亡した。1日には、全土で巡航ミサイル18発を発射し、少年1人を含む3人が死亡、40人が負傷した。3日、ロシア軍はドローン26機を発射、南部ヘルソン州のスーパーマーケットや鉄道駅が攻撃を受け、23人が死亡、46人が負傷した。ロシア軍がウクライナに攻撃を集中させていた3日には、ロシアの首都モスクワ中心部にある政権中枢のクレムリンがドローンによる攻撃を受けた。米シンクタンク・戦争研究所は4日、首都キーウで、今年初となる激しい航空攻撃が行われたことを指摘、ロシア軍が4日間で3回、自爆無人機「シャヘド」とミサイルを駆使して首都を攻撃したことを、当局の情報として明らかにした。英国防省は3日、ロシアによる攻撃の標的が、従来の電力網などのインフラ施設から、ウクライナの軍事関連施設、物流インフラなどに変化していることを明らかにした。大規模攻撃が予想される中、ロシアは、ウクライナの攻撃体制に影響を与える拠点破壊を狙いとした攻撃方針にシフトさせたとの見方も指摘されている。

消耗戦の様相を呈し戦況が膠着する中、ロシアは東部の激戦地東部ドネツク州・バフムトの完全掌握を狙い攻撃を継続する。ウクライナ国防省のマリャル次官は「ロシアは全力で9日までにバフムト制圧を試みている」と語った。米戦争研究所は、ロシア軍は3日、西部クロモベにある「0506道路」に接近、バフムト医科大学を占領したことを明らかにした。ウクライナ軍のシャンディバ報道官によると、ウクライナ軍はロシアからの砲撃を回避するために、夜の闇に紛れて兵站を継続しているという。シルスキー陸軍司令官は1日、ロシア軍に対する反転攻勢を準備する中、ウクライナ軍はバフムトの防衛を継続すると述べたうえで、「効果的な防衛を確保しながら、敵に最大の損失をもたらすための多くの必要な決定を下した」と語った。一方、バフムトでロシア側の主力を担うロシアの民間軍事会社「ワグネル」創設者であるプリゴジン氏は5日、展開する部隊を10日にバフムトから撤退させると表明した。プリゴジン氏は声明の中で、「弾薬がなければ無意味な死が運命づけられている」と語った。また、ワグネルの戦闘員とみられる多くの遺体を前にして、プリコジン氏は、「ショイグ!、ゲラシモフ!」とロシアの国防相、参謀総長を呼び捨てにした上で、「弾薬はどこだ!」と述べ、ロシアに対して、至急の弾薬供給を求めた。

英国防省は1日、ウクライナ戦況分析で、ロシアが昨年夏以降、ウクライナとの国境に近い自国領内に世界最大規模の塹壕を構築したと指摘し、ウクライナ軍が計画する大規模攻勢への警戒の表れと分析した。強靭な塹壕を設置することにより、ウクライナ軍を待ち構えて迎撃する作戦を展開するものと見られている。塹壕突破のカギは、攻撃力と機動力に優れた歩兵戦闘車の導入と指摘されており、現在、ウクライナ軍は、歩兵戦闘車を米軍から「M2ブラッドレー」、ドイツ軍から「マルダー」の供与を受けている。これに対して、ロシア軍も、ウクライナによる大規模攻勢を想定し、歩兵戦闘車「BMP-3」を、クルガン機械工場で量産を急ぐなど準備を整えている。

ロシア大統領府があるクレムリンへの無人機攻撃(ドローン)が波紋を広げている。ロシア政府は3日、ロシア大統領府を狙ったドローン2機を撃墜したと発表、ウクライナがプーチン大統領を暗殺しようとしたと非難、ウクライナは関与を否定した。ロシアを狙った可能性があると見られるドローン攻撃が相次ぐ。モスクワ南東リャザニ州のジャギレボ空軍基地で昨年12月、ドローン攻撃があり、ロシア軍の兵士3人が死亡した。今年2月、モスクワの南へ約100キロ離れたモスクワ州コロナムにドローンが墜落。4月29日には、クリミア半島のセバストポリがドローンによる攻撃を受け、石油貯蔵施設が爆発、火災が発生した。米戦争研究所の最新情報を基礎に戦況を詳報・解説する。
★ゲスト:山添博史(防衛省防衛研究所)、名越健郎(拓殖大学特任教授)
★アンカー: 末延吉正(ジャーナリスト/東海大学教授)
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp/a>

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