“GW直撃”石川で最大震度6強 はしごから転落…1人が死亡(2023年5月5日)
震度6強を観測した石川県内では、5日3度目の緊急地震速報が出ました。揺れが大きかった地域では警戒が続いています。
空からの映像が入りました。これは、防衛相が撮影した映像です。トンネルが大きく崩れているのが分かります。震度6強の揺れ…。その被害の大きさが分かってきました。住宅とみられる建物。1階が崩れ落ち、潰れてしまっています。地震当時、中には高齢の女性がいたといいます。その後救出され、意識はあったといいます。珠洲市内では少なくとも3軒などが倒壊し、2人が意識不明の状態で病院へ搬送されているということです。
近隣住民：「1年前に地震があったが、それ以上に揺れを感じた。当時、倒れなかった物も全部倒れた。タンス、食器、電子レンジ、ポットも全部倒れた。飛ぶっていう状況。固定していない物は」
2人が住んでいましたが、無事救出されました。
珠洲市によると、はしごに乗っていた人の死亡を確認したといいます。
海岸の島も被害を受けました。
崩れ落ちた岩肌。土砂が積み重なっています。島を観光していた人でしょうか。心配そうに見つめます。
見附島で観光していた人：「石の渡り道があるが、そこの真ん中にいたので、最初何あったか分からない。『なんか揺れているな』という状況だった。人も前後にいて、その状況で揺れて前見ると、見附島の両端が崩れていた。砂なんですよ、両端は。砂がそのまま真下にズドンと落ちる感じで、砂煙がひどくて口の中にほこりが入ったりした。私が体験した中では一番大きな地震だった」
専門家はこのあたりに多いという地質について、こう指摘します。
防災システム研究所・山村武彦所長：「珪藻（けいそう）土が多い。地質的に珪藻土は塊で落ちやすいという傾向がある。余震が頻発する恐れがある。かなり大きな余震も起こりうるので、警戒が必要」
午後2時42分頃、石川県で最大震度6強の地震がありました。
気象庁によると石川県能登で最大震度6強の地震がありました。地震の規模を示すマグニチュードは6.5と推定されています。この地震による若干の海面変動はあっても、津波被害の心配はありません。
震度6強は石川県珠洲市。震度5強は能都町で震度5弱は輪島市で観測されました。
日用品店も、割れた陶器が散乱。後片付けに追われる店員。度重なる地震に嘆きの声が聞こえをあげます。
店員：「前の地震のものが片付いていないのに、怖くて見る気になれない」
地震はゴールデンウィーク真っ只中の列島を直撃しました。北陸新幹線に乗車していた人は…。
富川武樹さん：「ドア閉まって発車するタイミングで緊急地震速報携帯が鳴って、数秒後に新幹線の横揺れがきた。アナウンスより先に緊急地震速報が鳴って、そのまま停電が起きて」
珠洲市の神社にも被害が…。
珠洲市在住、下谷礼次郎：「横揺れがずっときて怖かった。大鳥居が倒れていたのが被害が大きい」
倒壊した鳥居の一部は去年秋に改宗したばかりだったと言います。
珠洲市在住、下谷礼次郎：「根元からぽっきりですね」
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