リアルすぎるAIキャスター 「公募うまくいかず起用」日本では「生成AI」で漫画制作も #shrots

リアルすぎるAIキャスター 「公募うまくいかず起用」日本では「生成AI」で漫画制作も #shrots

リアルすぎるAIキャスター 「公募うまくいかず起用」日本では「生成AI」で漫画制作も #shrots

スイスのテレビ局で人間と見分けがつかないほどリアルな AI(人工知能)キャスターが登場し、話題になっています。

■なぜ導入?「公募がうまくいかず」

 AIキャスター ジャードさん:「エム・ル・メディアへようこそ。木曜日は、低気圧がスイス付近を通過する見込みです。私たちの地域の天気にも影響を及ぼすでしょう」

 スイスのテレビ局でお天気キャスターを務める「ジャードさん」。時折まばたきをしながら、自然な表情で天気予報を伝えていますが、実は彼女、AIで作られた「AIキャスター」なのです。

 身振りも交えつつ、天気予報を伝えるジャードさんにSNSでは、「自然すぎて人間にしか見えない」「未来キタ」といった声が上がっています。

 このAIキャスターを導入した理由について、スイスのテレビ局は…。

 スイスのテレビ局「エム・ル・メディア」:「お天気キャスターの公募がうまくいかなかったため、『AIのキャスター』を起用することにしたのです。視聴者に質の高いコンテンツを提供するための『イノベーション戦略』の一環です」

■15秒で精巧イラスト AI描く漫画

 こうした「生成AI」と呼ばれる技術は日本でも…。

 昔話「桃太郎」をSF調に仕立てた漫画。なんと、イラストを描いたのはすべてAIです。

 その方法は、専用のサービスに登録後、指定された場所に描きたいイラストのキーワードを入力するだけです。

 作家・マンガ原作者 Rootportさん:「『ピンク色の髪』の『アジア人の男の子』を『サイバーパンク』風に描いてという呪文を送りました」

 「呪文」と呼ばれるキーワードを3種類入力してみると、わずか15秒ほどで指示通りのイラストが完成しました。

 全108ページ・フルカラーの漫画ですが、人の手で描くと1年はかかるところをわずか6週間で完成したということです。

■小学生 チャットGPTで読書感想文

 めまぐるしく進化するAI技術。なかでも話題となっているのが、質問を入力するとAIが会話をするように答えてくれる「チャットGPT」です。

 会社員(30代):「ネットで調べるよりも(答えが)すぐ出てきてくれたので楽でした。ビジネスとかでも主流になってきたら、本格的に利用してみようかなという感じです」

 便利なチャットGPTですが、ある小学校ではこんな出来事もありました。

 5年生の女の子から小説「ハリー・ポッター」の読書感想文を受け取った男性教師は、「文章の構成」と「言葉遣い」に違和感を覚えたと言います。

 小学校教師 エイさん:「『命運に思わず涙しました』というのがあるんですけど『命運』という言葉遣いだったり『思わず涙しました』という表現は“ちょっと大人っぽすぎる”という気がしました。その子を呼んで『これ、お母さんに手伝ってもらった?』って話をしたら『チャットGPTというのを使ってみて、それを基にして書きました』という話を聞いて そうだったのかと」

 今後、世の中を大きく変えるかもしれないチャットGPT。専門家は…。

 東北大学大学院 乾健太郎教授:「色んな範囲のことを聞いても、何か返してくる。このレベルで返してくるというのは、なかなか今までできなかったことです」

 その一方で…。

 乾教授:「どんな技術でも悪用される可能性を考えながら、社会がルール作りをしたり、悪用されにくいような社会の仕組みも技術も工夫をしていく必要がある」

(「グッド!モーニング」2023年5月4日放送分より)
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp/a>

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