「日本のホスピタリティ産業、十分なサービス提供できていない」と米メディア報道も 宿泊業界“深刻な人手不足”に…業界の対応は|TBS NEWS DIG
全国の行楽地が賑わうなか、回復する旅行需要を取り込もうとしているのが宿泊業界です。ただ、多くの宿泊施設が人手不足に直面していて、深刻な影響が出ています。
全国有数のリゾート地、長野県軽井沢町。多くの観光客で賑わっていました。なかでも、人気が高い旧軽井沢に位置し、長い歴史を誇るこちらのホテルでは…
ホテル音羽ノ森 鈴木健夫 代表
「3・4・5・6・7と5連休ありますが、3日4日5日はほとんど満室です」
「連休中は予約でいっぱい」。鈴木代表は、宿泊客もコロナ前の水準までほぼ回復したと言いますが…。なぜか鍵がかけられている扉。中に案内してもらうと…
「ちょっと待ってくださいね、いま電気をつけますから」
かき入れ時のはずなのに、使われていない建物が。
ホテル音羽ノ森 鈴木健夫 代表
「上が客室で下に2部屋、ここがレストランです」
ここはホテルの別館。11の客室とレストランを備えていますが、現在、営業していません。理由は、深刻な人手不足です。
ホテル音羽ノ森 鈴木健夫 代表
「コロナ期間中に3分の1ぐらいのスタッフが辞めて、募集出してもなかなか集まらないのが現状」
なんとか別館の営業を再開しようとしましたが、十分な人手が集まらず、ゴールデンウィーク中は2日間だけの営業に限定せざるを得ませんでした。
ホテル音羽ノ森 鈴木健夫 代表
「利益を取れる時期に、それを制限しなきゃいけないのは、本当に歯がゆいところ」
さらに、影響は別館だけに留まらず、「本館」でも客室の稼働率を8割ほどに制限しています。
深刻な人手不足に直面する宿泊業界。最新の調査では、人手不足の割合が最も高いのが「旅館・ホテル」。客室の稼働の制限のほか、レストランやバーの営業時間の短縮や休止など深刻な影響が出ていると言います。
この人手不足は、アメリカでも取り上げられています。
アメリカ 観光産業ニュース
「桜を目当てに日本を訪れる外国人観光客が増える中、日本のホスピタリティ産業は人手不足のために十分なサービス提供ができていない」
今後、人手不足にどう対応していくのか。先ほどの鈴木代表は「働き手の待遇改善が不可欠だ」と訴えています。
ホテル音羽ノ森 鈴木健夫 代表
「アルバイトなどの時給は顕著に上げていかないと(人手は)集まらない。忙しい分に見合う報酬があるかどうかは(働き手に)見られている」
需要が回復するなかで、いかに人手を確保していくのか。宿泊業界は大きな岐路に立たされています。
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