押収PCからメアド1億件 詐欺容疑で中国人逮捕 “異例の大量” 入手どうやって?(2023年5月3日)

押収PCからメアド1億件 詐欺容疑で中国人逮捕 “異例の大量” 入手どうやって?(2023年5月3日)

押収PCからメアド1億件 詐欺容疑で中国人逮捕 “異例の大量” 入手どうやって?(2023年5月3日)

 詐欺容疑などで逮捕されていた中国人の男のパソコンから、数百万人分のIDとパスワード、さらに1億件に上るメールアドレスが見つかりました。

■押収PCに 「メルカリ」を装ったメッセージ

 中国籍の胡奥博容疑者(30)から押収されたパソコン。この中に驚くべき量の個人情報が入っていました。これほどまでの個人情報が一度に確認されるのは、極めて異例です。

 パソコンに残されていたのが、フリマサービスの「メルカリ」を装ったメッセージです。

 フリマサービスの「メルカリ」を装ったメッセージ:「メルカリにご登録いただきありがとうございます。すぐに5000円のポイントを受け取ります」

 少し不自然な日本語ですが、本物そっくりの画面も用意し、巧みに誘導して個人情報を入手していたとみられます。

 こうした手口は「フィッシング詐欺」と呼ばれ、街でも「被害に遭う寸前だった」という人が多くいました。

 50代:「こちらをクリックしてくださいとか、押してしまったんです。押したらぐるぐる回るんです。しばらく時間がかかったので、これは違うと思って慌てて止めて、カード会社に電話した」「夫に(詐欺メール)が来て、『当たりました』っていうのでカードの情報を渡しちゃったことがあります。『当たるはずがない』と子どもたちに言われて。慌ててその晩にカード会社に連絡をして止めてもらった」

■企業の情報漏洩から入手の可能性も

 しかし、フィッシング詐欺だけで、そんなにも多くの個人情報が手に入るのでしょうか。専門家はもう一つの可能性を指摘します。

 IIJテクノロジーユニット 堂前清隆氏:「例えば過去に、他社での漏洩(ろうえい)した情報などがブラックマーケットなどを通じて転用された可能性も考えられる」

 過去、幾度となく繰り返されてきた企業の情報漏洩。その情報はインターネット上の闇市場で売買されていて、そこから手に入れた可能性があるといいます。

 堂前氏:「フィッシング詐欺だけで、今回発表があった件数のデータが集まるというのは考えにくい」

 警察は、胡容疑者が中国国内にある詐欺組織の中心人物の可能性があるとみて調べています。

(「グッド!モーニング」2023年5月3日放送分より)
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp/a>

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