「二度とかかりたくない…」激痛で夜も眠れない“帯状疱疹” 50歳未満で発症率急増のワケとは?【Nスタ】|TBS NEWS DIG

「二度とかかりたくない…」激痛で夜も眠れない“帯状疱疹” 50歳未満で発症率急増のワケとは?【Nスタ】|TBS NEWS DIG

「二度とかかりたくない…」激痛で夜も眠れない“帯状疱疹” 50歳未満で発症率急増のワケとは?【Nスタ】|TBS NEWS DIG

経験した人は「二度とかかりたくない」と口を揃えるほど、強烈な痛みを伴う帯状疱疹。これまでは50歳以上で発症率が高い病気でしたが、最近、若い世代にも広がっています。その理由について取材しました。

■2014年ごろから、若い世代の発症者が増加…

南波雅俊キャスター:
20代から40代の若い世代にも増えている帯状疱疹。そもそも、「水痘帯状疱疹ウイルス」というもので、幼い頃にかかると、「水ぼうそう」を発症するウイルスです。一度感染すると、ウイルスは体内に残るんですが、若いうちは免疫が高いので、症状が出にくい。しかし年齢を重ねたり、疲れたり、ストレスがたまったりすることで、ウイルスが再活性化しやすくなって帯状疱疹の症状が出るということです。

実際、日本人においては9割以上の方が水痘帯状疱疹ウイルスの抗体を持っている。つまり感染した経験があるということです。発症するのは、50歳以上が全体の8割という中、いま増えているのが若い世代。2014年ごろを境に、特に20歳から49歳の発症が増えています。

■43歳で発症「とがった針でチクチク刺されたよう」

小笠原亘キャスター:
私も、43歳のときに帯状疱疹になりました。
私の場合は、左の肩甲骨に沿って、最初、小さなプツプツができ始めた。虫刺されかなと思っていたが、どんどん痛くなってきました。剣山で刺されたことはないんですけれども、とがった針でチクチク刺されたような痛みから始まって、途中からは、痛くて服が着られないぐらいになりました。抗生物質をもらって直すんですけど、治ってくると、これがかゆい。そこでかいてしまうと、あとが残るから我慢して、と言われました。原因としては、海外出張で、マスターズの実況があり、プレッシャーもありました。

日比麻音子キャスター:
病院に行こうと思ったタイミングは?

小笠原キャスター:
痛かったので、帯状疱疹だと思わずに皮膚科に行って、「これは帯状疱疹ですね」って。43歳のときだったが、医者からは「帯状疱疹になるのは早い」と言われた。

■水ぼうそうワクチンの定期接種が要因?

南波キャスター:
2014年を境に一気に増えているんですが、ここで何があったかというと、“水ぼうそうワクチンの定期接種(0~2歳対象)”が導入されたということ。これが大きな要因ではないかと、いとう王子神谷内科外科クリニックの伊藤博道院長は話しています。

伊藤院長によりますと、以前は水ぼうそうが、毎年幼い子どもたちで流行する。それによって大人もウイルスに感染する。毎年のように感染するので、追加抗体といって、ウイルスに対する抗体が、毎年のようにできていたそうです。

しかし、ワクチン接種が始まって、子どもの水ぼうそうが減少してくると、追加抗体がなくなるので、ある程度の免疫はあったとしても、ウイルスに対して弱くなっている部分がある。体の中で一度感染したウイルスが、また増えやすい状況が出てくる。そうすると若い世代でも、多少ストレスがあったり、疲れたりしてくると、体内のウイルスが再活性化しやすくなっているのではないかということです。

そして伊藤院長は、特に今の時期、気をつけた方がいいと話します。コロナ禍でマスク生活が長引き、マスクはウイルスを体に入れにくくするとはいえ「免疫が低くなっている」。さらに寒暖差で「体調を崩しやすい状況がある」と言います。

発症する人が多い50歳以上に向けては、専用の「不活化ワクチン」があります。予防効果96.6%、持続性も9年以上。ただ50歳未満の人たちには、このワクチンをルール上、打てない。ですから適度な運動、十分な休息、バランスの良い食事で体調管理を大事にしてほしい。

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