なぜ?2日連続で衝突事故 サーファー聖地“魔の十字路” 川沿いに防潮堤 #Shorts
■“魔の十字路” 看板真っ二つ
事故の一部始終を、カフェの防犯カメラが捉えていました。右奥から走ってくる1台の黒い乗用車。十字路に差し掛かった、その時。左から飛び出してきた軽自動車と衝突。黒い車はカフェのテラス席の方へ弾き飛ばされ、店の看板にぶつかって止まりました。
現場は千葉県一宮町の町道が交わる十字路。黒い車は川沿いの道を南西に向かって、軽自動車は川に掛かった橋を渡って十字路に入り、出会い頭に衝突しました。被害に遭ったカフェの店主は…。
ひろ屋一宮・平山洋也さん:「(事故発生は)午前6時50分ごろ。唖然(あぜん)とした。看板がメチャクチャにすっ飛んでいた」
事故で真っ二つになった看板は現在、伐採が禁じられている貴重な屋久杉の一枚板で作ったものでした。しかし、それ以上にショックだったのはやはり事故についてだと言います。
■見通し悪く?川沿いに防潮堤
実はこの十字路では、次の日も似たような出会い頭の衝突事故が起きていたのです。一体なぜ、同じ場所で事故が相次いだのでしょうか。カフェの店主には、思い当たることがありました。
ひろ屋一宮・平山洋也さん:「防潮堤がなかった時は右も左もある程度見通しが良かった」
6年前にオープンした時、店からは川が見え、その景色が評判でした。ところが、洪水や津波対策で、5年ほど前から川に沿って防潮堤を作る工事がスタート。去年完成し、店からは川が全く見えない状況に。同じように、道路を走るドライバーからも十字路の見通しが悪くなっていました。橋を渡る車からは以前は左右両方から来る車が見えていましたが、現在は全く見えません。
ひろ屋一宮・平山洋也さん:「いまは一時停止しても見えないかな。少し前に出ないと見えないかなという感じ」
しかも、現場の十字路には信号も「一時停止」などの表示もありません。オリンピックのサーフィン会場にもなり、サーファーの聖地として知られる一宮町。現場の十字路は浜からも近く、多くの人が利用しているといいます。
ひろ屋一宮・平山洋也さん:「他県からのサーファーもいっぱい来るし、皆不安がっている。せめて一時停止の標識を作るか、これ以上事故が起きないようにしてほしい」
警察は事故原因を捜査中で、今後の対応については「事故の捜査を受けて考える」としています。/a>
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