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81歳女性2人 80日間「世界一周」 日本で“トラブル”困り果てた時…現れた救世主(2023年4月30日)
アメリカの81歳女性コンビの80日間にわたる世界一周旅行が、話題となっている。旅を終えたばかりの2人に、80歳を超えて世界一周に挑戦した思いについて聞いた。
■80日間で「7大陸」に挑む
写真家 エリー・ハンビーさん(81):「南極にやってきました。ここは最も風が強く」
医師 サンディ・ヘイズリップさん(81):「最も寒くて、乾燥しています」
ハンビーさん:「私たちはこれから、ジェンツーペンギンを見るんです」
南極大陸に立つ2人の女性。年齢はともに81歳だ。アメリカ・テキサス州在住の医師、サンディ・ヘイズリップさんと、その親友で写真家のエリー・ハンビーさん。
今年1月、2人はジュール・ベルヌの小説「八十日間世界一周」さながらに、7大陸、18の国と地域を周る80日間世界一周2人旅に出発した。
番組では、今月旅を終えたばかりの2人に直接話を聞いた。
ハンビーさん:「南極のあとにイースター島、スペイン、フィンランド。そして北極に行きました」
フィンランドでは、ソリで森の中を疾走。エジプトの砂漠では…。
ヘイズリップさん:「乗っていいの?81歳の女性2人が、ラクダに乗るのはなかなか大変ですが、やり遂げました」
2人は、おそろいのシャツを着て旅する様子をSNSに投稿。これが人気となり、アメリカCNNなど各国のメディアに取り上げられた。
そして先月上旬、2人は日本に到着。しかし、そこでトラブルが起こった。
■念願の富士山…ご満悦の一枚
ハンビーさん:「新宿駅で、富士山に行くためのチケットを買おうとしましたが、どうやって買ったらいいのか分かりませんでした。あまりにもたくさんの電車があるからです」
どのチケットを買っていいのか分からない。困り果てていたその時だった。
ハンビーさん:「若い男性が私たちのTシャツを見て、『あなたたちのことを知っているよ。80日かけて世界旅行をしているんですよね?』と」
声を掛けてきたのは、2人の冒険をSNSで知っていたスロベニア人男性だった。高速バスでの富士山への行き方を詳しく教えてくれたという。
男性のおかげで、念願の富士山をバックに、ご満悦の一枚が撮れたようだ。
2人の出会いは、今から23年前。ハンビーさんは写真家として活動するかたわら、アフリカのザンビアで病院や学校などの支援プロジェクトを40年以上続けていた。そこに医師として参加したのが、ヘイズリップさんだった。
80歳を超えて世界一周に挑戦することに、不安はなかったのだろうか…。
ヘイズリップさん:「私は老年医学が専門です。『年齢は数字に過ぎない』と強調したいです」
ハンビーさん:「私たちは、これから起きることは良いことだと楽観的に考えます。悪いことが起きたら、その時対処します」
■来年…南米への旅行計画
81歳の女性2人だが、旅をするうえでベストコンビだったのかもしれない。
医師のヘイズリップさんと写真家のハンビーさんは、1月にアメリカをスタートして、南極大陸やフィンランドでオーロラ、エジプトではピラミッドへ。そして、日本では富士山と回り、世界18の国と地域を80日間で旅行したそうだ。
医師のヘイズリップさんがいることで、応急処置のキットを持ち歩き、何かあった時に、ヘイズリップさんが一緒にいるのが安心感の部分で大きかったという。
そして、旅につきものなのが、旅の思い出を残すこと。写真家のハンビーさんが本領を発揮。まさに、ベストコンビだ。
そして、2人の旅は終わってないという。来年には、南米への旅行計画を立てているそうだ。
■高齢者のための旅行制度
日本では、高齢社会に対応した取り組みもあります。
高齢者にやさしい宿泊施設へのニーズの高まりから、全国47都道府県にある旅館やホテルの組合・全旅連が高齢者が快適に過ごせる宿泊施設の増加などを目的に推進しているのが「シルバースター登録制度」だ。
これは、厚労省の協力を受けて、「適切な区域内に往診等の対応措置がとれる医療施設を有すること」など、17項目にわたる登録基準を満たした宿には、シルバースター登録の目印となるマークを付与しているという。
現在、全国でおよそ650軒が登録しているそうだ。
また、高齢で介護が必要な人や、体の不自由な人の旅行など、外出時にサポートをする「トラベルヘルパー」というサービスもあるという。
NPO法人、日本トラベルヘルパー協会の篠塚恭一会長によると、トラベルヘルパー協会で育成を行っていて、国が定める介護福祉士などの資格を持つ人を対象に車いすの人の旅を想定した、人混みや公共交通機関の利用など、旅行に必要な知識の研修を行い、認定しているそうだ。
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp/a>
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