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「日本に合わない言葉遣い」“差別”文言めぐり反対根強く…LGBT法案 自民が議論開始(2023年4月28日)
先週末に行われた、性的マイノリティーの人への偏見や差別のない社会を目指すイベント『レインボープライド』には、合わせて24万人が参加しました。社会が大きく動いているなかで、自民党では、LGBTへの理解を促進する法案の議論が始まりました。
自民党・稲田朋美衆院議員:「国会の責任として、しっかりこの理解増進法を作ったうえで、国民的な議論を行うべきだと」
遡ること2月。当時の総理秘書官が「見るのも嫌だ」などと発言したことを発端に、岸田総理が自民党に、法案提出の準備を指示。しかし、党内では具体的な議論が行われないまま、統一地方選を終え、今週、重い腰を上げた形です。
焦点は、法案の中の「差別」をめぐる文言。「差別は許されないものであるとの認識の下」と言及された、おととしに超党派議連がまとめた案などをもとに議論されました。この文言をめぐって、自民党内で反対論が根強く、法案提出が見送られた経緯があります。しかし、足並みは簡単にはそろいません。
自民党・片山さつき参院議員:「(差別に言及のない)元の法案ならば、少なくとも弊害はない」
自民党・衛藤晟一参院議員:「定義のはっきりしない言葉を入れるのは好ましくない」
「変わるまで、続ける」レインボープライドで掲げられた言葉です。イベントにも参加した、経済団体トップからは…。
経済同友会・新浪剛史代表幹事:「日本国は多様化について遅れている。そういう日本国の世界に対するイメージ、とらえ方を国会議員は理解いただきたい」
一方で、法案に「差別」という文言を盛り込むことで“別の差別を生み出すことになりかねない”という慎重な意見は根強くあります。
自民党・西田昌司参院議員:「『差別はあってはならない』とか、厳しい対立を生むような言葉遣いは、決して日本の国柄に合わない。社会の根幹、家族そのものに関わる問題」
自民党・衛藤晟一参院議員:「(法案の)原理ははっきりしないと、単なる運動家の言いなりになってという形ではどうしようもない」
自民党は、法案に「不当な差別は許されない」などの文言を盛り込む方針です。“不当な”と対象を狭め、慎重派に理解を求めたい考えです。
法案をめぐっては、公明党の山口代表も、来月のG7サミット前の成立に度々言及。岸田総理も理解を示していました。ただ、調整には難航が予想され、G7前の実現は見通せません。
自民党・稲田朋美衆院議員:「(Q.サミット前の成立を目指したいか)それが一番いいとは思いますけれど。G7サミット前に行うかどうかは、そういう問題ではないという意見が結構あった。(Q.党内には慎重論が根強い)理解を進めていきたい」
28日に会見を行った当事者らの団体は…。
LGBT法連合会・神谷悠一事務局長:「(議論が)今週から始まったのは遺憾であると思いますけれども、サミットに間に合わせたいという人も、自民党も含めていらっしゃる。より高い、より良い、性的マイノリティーが保護されるような法制度になるよう、サミットまでに議論を進めていただきたい」
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp/a>
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