ミャンマーで銃弾に倒れた長井さん 事件から16年“最後の映像”(2023年4月27日)
16年前、ミャンマーで銃弾に倒れた長井健司さん。最後まで握っていたビデオカメラに残されていた映像です。
■銃弾に倒れた長井さん 事件から16年…
軍事政権に抗議する大規模なデモ。16年前、ミャンマーの民主化運動を取材したジャーナリスト・長井さんが撮影したものです。
ジャーナリスト・長井健司さん:「そうしたなか、重装備した軍隊のトラックが到着しました」
この直後に長井さんは治安部隊の銃弾に倒れ、最後まで握りしめていたビデオカメラはその後、行方不明に…。
長井さんの死については「遠くからの流れ弾による事故」とするミャンマー政府と、遺体の解剖などから「至近距離からの銃撃」とする日本政府の間で対立したままです。
ミャンマーのジャーナリストから遺族のもとへ今月26日、16年ぶりに返還されました。
長井健司さんの妹・小川典子さん(63):「ありがとうございます」
ビデオカメラから、長井さんの死の真相にたどり着けるのでしょうか。
■長井さん“最後の映像”
実は、返還されたビデオカメラの中に残されていたのは緊迫した5分4秒だけではありません。もう一つ、謎の女性が映った3分の映像が残されていました。ただ、録画されていたのは長井さんのカメラを何らかの形で入手した女性が別の男性に売ろうとしている時のやり取りのようです。死の真相解明につながるものではありませんでした。
逃げようとしていた長井さん。映像はここで終わり。銃撃された音は入っていません。この現場で同じタイミングで取材していた別の海外メディアの映像では…。
長井さんが倒れたのは最初の銃撃。背後から撃たれました。兄が残した映像を見終えた長井さんの妹・典子さんは…。
長井健司さんの妹・小川典子さん:「明らかに私たちの立場としては、至近距離からの銃撃であったと思う」
事故としているミャンマー政府に「真実を認めてもらう活動はこれからも続けていきたい」とも話しています。
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp/a>
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