【“コーチから性被害”】報道後にようやく公表 日本障害者スキー連盟
日本障害者スキー連盟の20代の女性スタッフが「今年1月、イタリア人コーチから無理やり性的な行為をされた」と被害を訴え出ました。女性は、事態の公表を求めましたが、連盟が公表したのは、一部週刊誌で報道された後の今月13日になってからでした。
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日本障害者スキー連盟の女性スタッフ(20代)
「部屋に無理やり引っ張られて入れられて、ヘッドコーチの方から、性的な行為をされました」
今年1月、スペインで行われた世界選手権の遠征中、イタリア人のヘッドコーチからレイプ被害にあったといいます。
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最初は、コーチと初めて会ったという、強化合宿初日のことでした。
日本障害者スキー連盟の女性スタッフ(20代)
「夕食の後に案内をしてくれるのか何かで呼ばれたんです」
「コーチなので、無視するのも失礼かなと思ってついていって。そしたらそのまま…」
その翌日には、「LINEが来て、『私のブーツが部屋にあるから取りに来て』と。次の日も使うものなので、取りに行かざるを得なくて…」と、女性スタッフがコーチの部屋へ行くと、再び、被害を受けたといいます。
日本障害者スキー連盟の女性スタッフ(20代)
「(ブーツを)取って、そのままぱっと部屋を出ようと思ったらドアを閉められていて…。ブーツも取られて…」
ヘッドコーチからの連絡は合宿中、執拗(しつよう)に続き、「なぜ私のメッセージに返信してくれないのですか?」と、手書きのメモがポケットに入れられたこともあったといいます。
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連盟の強化本部長に被害について報告したのは、最初に被害を受けてから、9日後。連盟は訴えを認め、その翌日にコーチを更迭したものの、選手らには、詳しい説明はありませんでした。
強化合宿に参加していたパラスキー選手
「(合宿中)『連盟の重大な規約違反があったので、ヘッドコーチはこの場を去りました』っていうことだけ伝えられて」
選手には、“プライバシー保護の為、話さないように”という連絡だけが、届いたといいます。
強化合宿に参加していたパラスキー選手
「2週間近く、まず情報の共有もなく」
「みんなシーズン中にもかかわらず不信感を抱きながらスキーをせざるを得ない環境だった」
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被害女性は“事実”の公表を求めたといいますが、公表も、連絡もないまま2か月ほどが経過。
日本障害者スキー連盟の女性スタッフ(20代)
「私が『両親に知られたくない』と言ったのは事実なんですけど、それを盾にとって”私がそう言っているから”と利用されている感じがして」
ようやく連盟がコメントを発表したのは、一部週刊誌で報道された後の今月13日。スポーツ庁が連盟から被害の報告を受けたのは、そのさらにおよそ1週間後の今月19日になってからでした。
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連盟の対応の遅さを指摘する声が出る中、今回の問題については26日、国会でも取り上げられました。
永岡文部科学大臣は、「決して許されるものではないと本当に大変遺憾に思っております」として、連盟に再発防止を求める考えを示しました。
日本障害者スキー連盟は先月、コーチとの契約を解除しました。
日本テレビの取材に対し、「ハラスメントを受けたスタッフの心情を最優先に鑑み、今後できる限りご本人の意向に寄り添い、少しでも傷が癒やされ、日常を取り戻していただくことに注力して参ります」とコメントしています。
(2023年4月26日放送「news zero」より)
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