ぐんぐん成長“暑さで異変”お盆用メロンまさかのピンチ ナシ農園に“無数の火柱”(2023年4月26日)
■お盆用メロンまさかのピンチ
お盆用のメロンが品薄になるのではと心配の声が上がっています。異例の暑さで列島各地の果物に異変が起きています。
夏の高級贈答品といえばメロンですが、愛知県田原市では特産のメロン「イエローキング」に異変が起きていました。
買い物客:「ちょっと早いですね。(店に並ぶのは)だいたい5月に入ってからが多い」
道の駅田原めっくんはうす・金子由紀副駅長:「例年、ゴールデンウィークに出始めるが今年は暑さの影響なのか、天候の影響で2週間くらい早く並んだ」
「イエローキング」の出荷が早まったことで、夏に向け食べごろを迎える、様々なメロンの収穫にも心配が。
道の駅田原めっくんはうす・金子由紀副駅長:「イエローキングが最初に出て、順番にタカミメロン、マスクメロンと出ていくが今年は全体的に(生育が)早まっている気がするので、ひょっとしたらお盆の時期に贈答用のメロンがなくならないか心配」
■ブルーベリー農園「すごく不安」
シーズンのズレが悩みの種になるケースはほかにも。例年7月の終わりごろまでブルーベリー狩りを楽しむことができる農園では例年より2週間早く、多くの実が食べごろの青色に。
IRAGOブルーベリー・加藤久美子園長:「私たちすごく不安で、早く終わってしまうと夏休みにお客様が来るまでブルーベリーがあるのかなと不安です」
栽培用のハウスは温めることはできても、冷やすことは難しく暑さへの対応は難しいといいます。
■リンゴの花に“霜直撃”「4割減収」
一方で生育が早まった果物に寒さが襲った地域も。25日の最低気温がマイナス3.4℃と例年より、7℃も低かった長野県松本市のリンゴ農家では…。
リンゴ農家・山本英人さん:「みんなダメ。霜のせい。霜にあたる回数が多くなっている」
霜の影響で雄蕊(おしべ)や雌蕊(めしべ)が茶色く変色しているのが分かります。こうなると受粉ができず、リンゴの実がなりません。
リンゴ農家・山本英人さん:「4割くらい減収になる。品質的にも悪くなるし」
■ナシ農園でナゼ? 「無数の火柱」
長野県内では、25日だけで霜による農作物の被害額が推計2億円以上に上りました。そんななか、同じように遅い霜に悩まされる福島県ではまさかの光景が…。梨農家で上がる無数の炎。これは一体…。このところの暑さや寒さの影響でこの夏、いつもの果物が食べられなく心配も出ているなか、梨農家では驚くべき対策がとられていました。
日付が変わるころ、霜の影響が出る目安という0℃を下回る前に手作業で缶に火をともしていきます。その数、およそ300個。
あべ果樹園・阿部涼代表:「これやらないと、梨ならなくなってしまうので」
畑一面に火がともると、気温はおよそ2℃上がります。しかし、火は3時間ほどで消えてしまうため、梨畑から目を離すことはできません。
あべ果樹園・阿部涼代表:「何とか今年はこの強い霜を乗り切れば、果物に影響が出ることはないと思うので今夜、乗り越えたいです」
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp/a>
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