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“珍商品”目白押し 異色スーパー急成長“ヒミツ”…「-13億円」5年前の経験苦い経験【Jの追跡】(2023年4月22日)
埼玉県を中心に展開する人気のスーパー「生鮮市場TOP!」が東京に初出店。
このスーパーは安いだけでなく、“珍食材”など豊富な品ぞろえに客が殺到し、去年の売り上げは過去最高の1400億円を突破。
しかし、急成長するまでには、ある“崖っぷちな経験”がありました。
■激安価格…開店と同時に店内は客でいっぱい
先月、東京・昭島市にオープンした「生鮮市場TOP!」。午前9時、開店。店内は瞬く間に、お客さんでいっぱいになりました。
買い物客:「品数が多いし安い」「混んでいることを覚悟で来た」
急成長のヒミツは、なんといっても激安価格。レタス1玉83円、ニンジンは6本で172円、新ジャガイモは1.5キロも入って323円です。
注目は「まとめ売りコーナー」。ニラが10束719円、トマトは4キロで839円、イチゴは4パック入りで1078円。大量買いするお客さんが続出です。
買い物客:「ふふふ、ヤバイ。お肉大量」
■珍しい食材との出会いも…急成長のヒミツ
魅力は安さだけではありません。このスーパーのコンセプトは、「料理好きが週に一度行きたくなる店」。料理好きの桝田アナウンサーは、興奮が抑えられません。
マメ科の「タマリンド」。タイやインドでは、お馴染みの食材です。
程よい酸味が広がるフルーツのような実は、そのままでも食べられます。タイでは、すりつぶして調味料にします。タイ風焼きそば「パッタイ」の味を引き締める重要なアクセントです。
ベトナム人女性が手にしたのは、東南アジアを中心に栽培されている「龍眼(りゅうがん)」です。
客:「大好きなリュウガンです。日本のスーパーでは、売っていない」
濃厚な甘さのなかに酸味が感じられる、ライチの親戚です。
お肉のコーナーにも、珍しいモノがあります。
「モミジ」はニワトリの足のこと。炒めて唐辛子ベースの味付けをすれば、韓国料理「タッパル」になります。
こうした珍しい食材と出会えるのも、このスーパーが急成長しているヒミツです。
週一度来ている常連さんです。
常連客:「(Q.これなんですか?)焼き鳥店で結構見るんですけど、なかなか食べないから、食べたいなと思って。すごく安いし」
購入したのは、ニワトリの「キンカン」。卵の形になる前の黄身の部分です。焼き鳥店では目にしたことがある人も多いのではないでしょうか?
さて、初めて買った女性は、どうやって食べたのかと思ったら、甘辛く煮た“甘露煮”にして食べたそうです。
■“普通のスーパー”だと…「差別化できない」
実はこのスーパーが、珍しい食材を扱うようになったワケは、5年前の苦い経験にありました。
マミーマート 岩崎裕文社長:「13億円マイナス(赤字)。鳴かず飛ばずって感じですね」
このスーパーの母体は、埼玉県を中心に展開する「マミーマート」グループ。売り上げがなかなか上がらないなか、安さを売りにした業態に挑戦するも、純利益が赤字に…。
岩崎社長:「俗にいう“普通のスーパー”だと、差別化ができない」
安さだけではダメ。そこで4年前、独自の特色を出そうと、珍しい食材を取り扱う「生鮮市場TOP!」に、一部の店舗を業態変更。すると、爆発的な売り上げを上げ、去年はグループ全体で過去最高のおよそ1400億円を突破。純利益も改善し、急成長の原動力になりました。
岩崎社長:「やっぱり想定外、いい意味での驚きが起こってファンになる。他のスーパーでは売っていないような商品を売っていこう。ここじゃなければイヤだと思ってもらう」
珍しい食材は、どのように仕入れているのでしょうか?それは、バイヤーの“一期一会の出会い”にかかっていました。
バイヤー:「これコチと何ですか?」
卸売業者:「イタチウオですね」
バイヤー:「イタチウオ?何にして食べるんですか?」
卸売業者:「鍋とか昆布じめだったりとか」
こうして長崎県で水揚げされた「イタチウオ」が店頭に。バイヤーの好奇心が、宝探し感覚で買い物を楽しめる刺激的な店頭を作っているのですね。
買い物客:「おもしろいものがいっぱいあって楽しいです」
■スタッフの“楽しませようとする姿勢”
「“普通のスーパー”になってはいけない…」と、危機感を持つこのスーパーでは、常に新しい商品を生み出す努力も続けています。
この日は、月2回行われている新商品の選定会。社長がシビアにチェックします。
社長:「いくらなの?」
社員:「598円です」
社長:「高いなあ」
社員:「高い…」
試作品の「欲張り麺プレート」。焼きそばを中心に、「麻婆ナス」と「麻婆豆腐」をのせました。
社長:「もう少し、ナスの色を黒くするとか、コントラストを付けないと」
社長のゴーサインが出れば、商品化されます。
こちらは現在販売中、ありそうでなかった「一口天丼」。大葉と2種類の海苔が、エビの味を引き立てます。
そして、一見、シュークリームのようですが、生クリームの他に、あんこなど和菓子の具材が入っています。その名も「パティシエが苺大福作ったら」です。
惣菜部バイヤー 北原崇史さん:「当社には、専属のパティシエがいて、開発したスイーツを作っています。自分たちのやりたいことは“食のエンターテイナー”なんですよ」
急成長を遂げる異色スーパー。その陰には、スタッフひとり一人が、お客さんを楽しませようとする姿勢がありました。
岩崎社長:「(他のスーパーと)同じにならないように、常に探し続けるとか開発し続けるみたいなものが、すごく大事」
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp/a>
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