五輪汚職「AOKI」前会長ら3人に有罪判決 前会長は懲役2年6か月、執行猶予4年 東京地裁|TBS NEWS DIG

五輪汚職「AOKI」前会長ら3人に有罪判決 前会長は懲役2年6か月、執行猶予4年 東京地裁|TBS NEWS DIG

五輪汚職「AOKI」前会長ら3人に有罪判決 前会長は懲役2年6か月、執行猶予4年 東京地裁|TBS NEWS DIG

東京オリンピック・パラリンピックをめぐる汚職事件で、大会組織委員会の元理事に賄賂を贈った罪に問われている紳士服大手「AOKIホールディングス」の前会長に対し、東京地裁はさきほど、懲役2年6か月、執行猶予4年の有罪判決を言い渡しました。

AOKI前会長の青木拡憲被告(84)ら3人は、東京オリンピックのスポンサー契約やライセンス商品の契約で便宜を図ってもらう見返りとして、大会組織委員会の元理事の高橋治之被告(79)に2019年から去年3月にかけ、あわせて2800万円の賄賂を送った贈賄の罪に問われています

組織委員会の理事は「みなし公務員」で、職務に関して資金提供などを受けることが禁止されていますが、青木被告らは2017年10月から高橋被告の会社「コモンズ」との間で月額100万円の報酬を支払うコンサル契約を結んでいました。

青木拡憲被告は去年12月に開かれた初公判で、「私の不徳の致すところでもっと注意深く判断すべきだった」と起訴内容を認めていて、裁判で検察側は青木拡憲被告に対して、懲役2年6か月を求刑していました。

東京地裁はきょうの判決で、「当時、組織委員会の森会長を交えた会食の場などで高橋理事の影響力の強さを認識し、AOKIが大きな利益をあげるために高橋理事の組織委員会における影響力を頼って犯行に及んだ」と指摘。そのうえで、東京オリンピック・パラリンピックは「世界的に注目され、国家的に特に重要なスポーツの競技会」であり、「公正な運営に対する社会の信頼が害された」として、青木拡憲被告(84)に対し、「犯行を一貫して主導し、部下に資料の廃棄を指示するなど刑事責任は重い」として、懲役2年6か月、執行猶予4年を言い渡しました。

また、弟で元副会長の青木宝久被告(77)に対し、懲役1年6か月、執行猶予3年。元専務執行役員の上田雄久被告(41)に対し、懲役1年、執行猶予3年を言い渡しました。

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