入管暴行訴訟で国に賠償命令 職員の行為は「違法」(2023年4月20日)

入管暴行訴訟で国に賠償命令 職員の行為は「違法」(2023年4月20日)

入管暴行訴訟で国に賠償命令 職員の行為は「違法」(2023年4月20日)

 茨城県の入管施設で暴行を受けたなどとして、クルド人の男性が国におよそ1100万円の損害賠償を求めた裁判で、東京地裁は国に対し22万円を支払うよう命じました。

 訴状などによりますと、トルコ国籍のクルド人、デニズさん(44)は2019年、収容されていた茨城県牛久市の東日本入国管理センターで職員から暴行を受けたなどとして、国に対しておよそ1100万円の損害賠償を求める裁判を起こしていました。

 東京地裁は20日の判決で「職員は後ろ手に手錠をされた状態のデニズさんの両腕を1分以上持ち上げ続けた」と指摘しました。

 そのうえで、「合理性、相当性を欠くと言わざるを得ず、違法であると認められる」などと指摘し、国に対し22万円を支払うよう命じました。
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