【総理に爆発物】24歳男の素顔 “手先が器用”の証言も(2023年4月17日)

【総理に爆発物】24歳男の素顔 “手先が器用”の証言も(2023年4月17日)

【総理に爆発物】24歳男の素顔 “手先が器用”の証言も(2023年4月17日)

 岸田総理大臣に向けて爆発物が投げ込まれた事件で逮捕された24歳の男についてです。兵庫県内で親や兄弟と暮らしていた男の自宅周辺を取材すると、その素顔が少しずつ明らかになってきました。

 なぜ事件は起きたのか…。

 警察の調べに対して黙秘を続け、雑談にも応じていないという木村隆二容疑者。なぜ、岸田総理に向けて爆発物を投げたのか。爆発物は岸田総理の背後、すぐ近くに落ちていて、もし逃げる前に爆発していたら、あわや大惨事という状況でした。

 現場に居合わせた和歌山市の尾花市長は…。

 現場に居合わせた和歌山市・尾花正啓市長:「目に飛び込んできたのは煙だった。煙と臭いが飛び込んできた。火薬の臭いだったので、まずは逃げなきゃというのが頭に来た。たぶん1秒も経たないうちに退避というのか、逃げようというのがSPからあったので」

 倉庫の隣にあるいけすの網の上で、約15センチぐらいの筒状のものが見つかったということです。

 雑賀崎漁港協同組合・濱田光男組合長:「ここに当たって、その網の上に乗ったのと違うかな」

 事件が起きる約10分前、岸田総理を乗せたとみられる車列が現場に到着。その後を追うように木村容疑者とみられる男が車列が走って行った方向に歩いていく姿が防犯カメラに捉えられています。

 白いマスクを着用し、右手には黒い傘、リュックを背負っています。警察はこのリュックの他に手提げかばんを押収していますが、その手提げかばんの中には刃渡り13センチほどの果物ナイフが入っていたということです。

 岸田総理に向けて爆発物を投げた目的について、元警視庁の警察官の松丸俊彦さんは…。

 元警視庁警察官、セキュリティコンサルタント・松丸俊彦さん:「爆発の規模や状況から、あまり強い殺意は感じられない。人の命を奪う、一撃で奪うつもりであれば火薬を多くするとか、爆弾の中の内容物に仕掛けをするとか、何らかのもっと強い意志が感じられるはずだが、強い殺意が感じられない。むしろ現場の混乱を狙う愉快犯のような印象を持っている。ナイフを持っていたという情報もあるので、混乱させた後にそのナイフを使って無差別の殺傷、あるいは自分自身の自傷自害など、何らかの別な行動も考えていた可能性もある」

 兵庫県川西市で親や兄弟と暮らしていた木村容疑者。警察は家宅捜索を行い、金属製のパイプや火薬とみられる粉末、工具のほか、パソコンやタブレット端末、スマートフォンなどを押収。警察は木村容疑者が爆発物を自作した可能性があるとみています。

 木村容疑者の小学校時代を知る人は手先が器用だったこと示す、こんなエピソードを覚えています。

 木村容疑者の同級生の母親:「(木村容疑者が)ケーキを持って来てくれたのがすごく印象的だった。私の息子の誕生日にケーキを作って持って来てくれて、こんな上手なケーキを作れるというのがすごく印象的だったから覚えていた。(ケーキは)小さい丸い感じだったと思う。繊細というか『え?こんなの作れるんだ』と本当にびっくりした」

 友達の誕生日に手作りケーキをプレゼントしたという小学校時代の木村容疑者。

 小学生の時は社交的で明るかったという木村容疑者ですが、中学生になると性格が一変したと同級生は話しています。

 木村容疑者と小中学校の同級生:「中学校でいじめられ始めちゃって、性格が内気というか内向的になったんだなというのはありましたね。性格が変わっちゃったなと小学校と中学校で」

 近隣住民:「何カ月か前にも見たことあってね、ごみ袋を持ってたのを見たから。植木の剪定(せんてい)、雑草とかのね、集めてたのを見たことあるから」

 木村容疑者は現在、無職とみられています。

 地元・兵庫県川西市の取り組みや施策などについて市民と意見交換する場になぜ、木村容疑者は参加したのか。まだ謎の多い今回の事件。警察は詳しい経緯を調べています。
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp/a>

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