爆発部分“かけら” 聴衆飛び越え40メートル先に「すごい爆発、風圧すごかった」首相演説爆発事件
15日、和歌山市で岸田総理の演説直前に爆発物が投げ込まれた事件で、爆発物の本体部分と見られるかけらが、投げ込まれた場所から40メートルほど離れたところで見つかったことがわかりました。(取材・報告=神田貴央記者)
私がいるのは岸田総理がいた所。木村隆二容疑者はあのあたりにいて、その距離は10mほどです。投げ込まれた爆発物は、このあたりにころがってきました。漁協の関係者によりますと、爆発した金属製の筒は聴衆を飛び越えたとみられ、奥に見える小屋の近くに落ちていたということです。
この事件では、兵庫県川西市に住む木村隆二容疑者(24)が現行犯逮捕され、17日朝、身柄を検察庁に送られました。木村容疑者は警察の調べに対し黙秘していて、今後、検察による取り調べに対し、供述を始めるかが焦点の一つとなります。
15日、事件があった際、岸田総理の足元近くに筒状の爆発物が投げ込まれ、約1分後に大きな音と白い煙があがりました。
演説会場の最前列にいた人「すごい爆発だった。風圧がすごかった」。
和歌山県警は爆発物処理班を出すなどして、現場の遺留品の捜索にあたり、漁港関係者によりますと、爆発物の本体部分とみられる筒状の物が聴衆がいた場所の先にある小屋の辺りで見つかりました。
木村容疑者は確保された際、もう一つ筒状のものを握っていましたが、県警は、いずれも木村容疑者が自ら作った爆弾の可能性があるとみて、殺傷能力があるかないかなどを慎重に調べる方針です。
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