【バフムト消耗戦】プリコジン氏が言及“ロシア敗北”反転攻勢の時機◆日曜スクープ◆(2023年4月16日)

【バフムト消耗戦】プリコジン氏が言及“ロシア敗北”反転攻勢の時機◆日曜スクープ◆(2023年4月16日)

【バフムト消耗戦】プリコジン氏が言及“ロシア敗北”反転攻勢の時機◆日曜スクープ◆(2023年4月16日)

ロシアの激しい攻撃に抗戦しながらも、ウクライナは反転攻勢の時機を見定める。米CNNによると、ロシアの民間軍事会社「ワグネル」の創始者プリゴジン氏は12日、激戦が展開されるウクライナ東部要衝バフムトの大部分をロシア軍が掌握したと主張した。プリゴジン氏は「我々はバフムトに専念し、引き続き戦闘任務にあたっている。バフムトの80%以上が我々の支配下にある。残っているのは要塞が築かれた高層住宅があるエリアの一部だ」と述べた。米シンクタンク・戦争研究所は12日、ロシア軍がバフムトの76.5%を占める地域を支配したことを明らかにした。また、同研究所は14日、「ワグネル」は、バフムト北西部の公園を制圧しながら、中心部に進軍していると分析した。ウクライナ陸軍のシルスキー司令官は11日、ロシア軍がウクライナ東部バフムトでの戦術を、空爆と砲撃で都市を焦土化させる「焦土作戦」に変更し、建物や陣地を破壊していると述べた。英国防省は14日、ウクライナ軍は重大な補給の問題に直面している状況を説明したうえで、「明け渡さざるを得なくなった陣地から秩序ある撤退を行っている」と指摘した。ウクライナ軍のフロモフ司令官は、「ロシア軍がバフムト周辺の攻撃作戦を強化するために、アウディイフカから部隊を展開した」と述べ、ウクライナ複数地域で同時攻撃の展開が不可能であるロシア軍の弱点を示唆した。バフムトで攻勢をかける「ワグネル」トップのプリゴジン氏は14日、「特別軍事作戦に終止符を打つべき時だ」とする声明をSNSテレグラムで発表し、「ロシア軍はドネツク州全域の制圧を達成できそうもないうえ、ウクライナ軍の反転攻勢で敗北する可能性がある」と指摘した。

侵攻に伴うロシア軍の戦力低下が著しい状況が明らかになった。ウクライナ軍事支援に関する米国防総省などの軍事機密文書がネット上に流出した漏洩事件で、機密文書にはウクライナ・ロシア両軍の損害状況が報告されていたことがわかった。ロシアの調査報道サイト「ザ・インサイダー」によると、昨年2月の侵攻開始後、ウクライナ軍は1万6000人~1万7500人、ロシア軍は3万5500人~4万3500人の死者を出した。また、米ワシントン・ポスト紙は14日、ネット上に流出した米情報機関の機密文書をもとに、ロシア特殊部隊「スペツナズ」が戦争により著しい戦力低下にあると報じた。ウクライナ国防省のマリャル次官は「ロシア軍は空中強襲部隊、特殊部隊などをバフムトに集中させているが、現地で目標を達成できていない」と語った。

機密文書には、旅団の総数、西側同盟国からウクライナに提供される戦車や装甲車、大砲などがリスト化されていた。ウクライナ軍の旅団総数は12旅団。ウクライナ軍に移送された戦車は253台、キャタピラ車両が381台にのぼることも分かった。欧米からは現在までに、戦線で主力となるドイツ製戦車「レオパルト2」が51台、英国製戦車「チャレンジャー2」が14台、などが供与されている。今年夏までには、「レオパルト2」が最大で82台、「チャレンジャー2」が14台など、納入される予定となっており、軍事力は大幅にアップグレードされる。ウクライナのシュミハリ首相は大規模な反転攻勢の時期に言及し、「反攻作戦の開始は夏ごろになる可能性がある。反攻に転じるには100%、いやそれ以上の準備が必要だ」と今夏まで作戦開始が遅れる可能性を示した。米戦争研究所の最新情報を基礎に戦況を詳報・解説する。

★ゲスト:渡部悦和(元陸上自衛隊東部方面総監)、駒木明義(朝日新聞論説委員)
★アンカー:末延吉正(ジャーナリスト/東海大学教授)
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp/a>

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