“無花粉スギ”は救世主となるか 花粉症の関係閣僚会議初会合 発端は総理の“言い間違い”?|TBS NEWS DIG
政府はきょう、花粉症に関する関係閣僚会議の初会合を開きました。ようやく政府が本腰を入れる花粉症対策。有効な手立てはあるのでしょうか。
岸田総理
「花粉症はいまだ、多くの国民を悩ませ続けている我が国の社会問題と言えるものです」
きょう初めて開かれた花粉症の関係閣僚会議で、岸田総理が言及した対策の一つが。
岸田総理
「花粉の少ない健全な森林への転換などの発生源対策」
花粉の少ない森林に転換できるというのでしょうか。
茨城県日立市にある林木育種センター。ここに、花粉を減らす秘策があるといいます。
育種第一課長 栗田学さん
「こちらが無花粉スギになります」
一見、普通のスギですが…
記者
「花粉症の人がここを歩いても痒くならない?」
育種第一課長 栗田学さん
「ここの両サイドからは花粉が全く生産されないということになりますので、大丈夫です」
この施設では1400種類ものスギを採集して品種改良を重ね、13年ほどかけて無花粉スギを生み出しました。
研究者の栗田さんは「全てをこの品種に植え替えれば、日本からスギ花粉症をなくせる」と話しますが、植え替えには1ヘクタールあたり、約600万円必要です。
さらに現状、植え替えが終わっているのは日本全体のスギの1%未満。「全て植え替えるには、数百年かかる」との指摘もあります。
岸田総理
「一朝一夕で解決するものではなく、息の長い取り組みが必要となります」
岸田総理は今年6月の骨太の方針までに、今後10年を視野に入れた対策の全体像をとりまとめるよう関係閣僚に指示しました。
実はこの会議、閣僚も“寝耳に水”の完全な総理のトップダウンで決まったものです。“総理自身が花粉症だからでは”との憶測も流れましたが、総理周辺は「岸田総理はアレルギーテストも受けて花粉症ではないと確認されている」としています。
総理が突如、関係閣僚会議の実施に言及した国会答弁をよく聞き直してみると…
岸田総理(今月3日)
「政府においても『関係閣僚会議』、こういったものに『取り組んでいます』」
まだ開催されていない会議について、『取り組んでいる』としているのです。
複数の政府関係者は、岸田総理が本来、すでに存在する「関係省庁担当者連絡会議」と言うべき所を「関係閣僚会議」と読み間違えたと証言しています。
政権幹部
「誤って読んでしまったのは本当です。結果的には、対策はしなきゃいけないということで、関係閣僚としてやるようなトピックではあるんですけど」
それでも岸田総理は…
岸田総理
「少子化対策と花粉症、同じくらい大きな反応があるんだろ?」
どのような経緯があったにせよ、花粉症を「日本の社会問題」として取り組むことにしています。
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