「歴史の中に自分が」アカデミー賞4部門ノミネート「ドライブ・マイ・カー」濱口監督(2022年2月9日)

「歴史の中に自分が」アカデミー賞4部門ノミネート「ドライブ・マイ・カー」濱口監督(2022年2月9日)

「歴史の中に自分が」アカデミー賞4部門ノミネート「ドライブ・マイ・カー」濱口監督(2022年2月9日)

 映画「ドライブ・マイ・カー」がアカデミー賞で「作品賞」を含む4部門でノミネートされました。日本映画初の快挙です。

 映画「ドライブ・マイ・カー」・濱口竜介監督:「アカデミー賞の立ち位置を語る立場にないというか、正直なところではありますけれども。本当にただただ、夢の舞台という感覚はあります」

 映画「ドライブ・マイ・カー」の監督・濱口竜介さん。快挙達成です。

 映画界最大の栄誉とされるアメリカの「アカデミー賞」で「ドライブ・マイ・カー」が4部門にノミネートされたのです。しかも、「作品賞」でのノミネートは日本初です。

 映画「ドライブ・マイ・カー」・濱口竜介監督:「自分の作品であるということはおいといて、それはすごいことだなと。すごい歴史の中に自分がいるんだなということをなんとなく感じています」

 「ドライブ・マイ・カー」は、村上春樹さんの原作を元に、西島秀俊さん演じる演出家が、妻との死別に向き合う姿を描いた作品で、去年7月のカンヌ国際映画祭で4冠。さらに、先月行われたアカデミー賞の前哨戦ともいわれる「ゴールデン・グローブ賞」で非英語映画賞に輝くなど、海外でも高い評価を受けてきました。

 専門家も映画を絶賛しています。

 南カリフォルニア大学 映画芸術学部・リピット教授:「『ドライブ・マイ・カー』は僕は傑作だと思いますし、時間の流れが非常に彼の映画の場合は特別に扱われていると思いますね。そういうところは、今まであまり経験していない映画の感覚かなと思います」

 ロケ地となった広島の映画館では・・・。

 映画「ドライブ・マイ・カー」を見に来た人:「うれしいですよね。知った所の景色が世界中で上映されるっていうのはね」

 アカデミー賞のノミネート発表の瞬間を固唾をのんで見守っていた人もいました。

 撮影をサポートしたフィルムコミッションのスタッフ・西崎智子さんです。

 広島フィルム・コミッション、西崎智子さん:「広島の皆さんと一緒に喜びを分かち合いたい、アカデミー賞の応援になればと思っています」

 今回のノミネートを受け、主演の西島秀俊さんは・・・。

 主演・西島秀俊さん:「世界の分断から人々がつながりを取り戻す希望の道標がこの美しい魂の再生の物語には示されています。『ドライブ・マイ・カー』がより一層多くの方々に届くことを願っております」

 映画「ドライブ・マイ・カー」の監督・濱口竜介監督:「本当に素晴らしい演技をしてくれた役者さんたちの姿、そして、声というのがきちんと通じた結果なのではというふうに思っています」

 授賞式は来月27日にハリウッドで開催される予定です。
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp/a>

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