「放置された」歯科矯正トラブル患者らが告訴状提出 運営会社社長が取材に応じる(2023年4月11日)

「放置された」歯科矯正トラブル患者らが告訴状提出 運営会社社長が取材に応じる(2023年4月11日)

「放置された」歯科矯正トラブル患者らが告訴状提出 運営会社社長が取材に応じる(2023年4月11日)

 実質無料をうたった歯科矯正でトラブルに遭った患者らがクリニック運営会社の社長らについて告訴状を提出しました。11日午後に被害者側が会見し、「放置され、かみ合わせも合わないまま」と胸の内を明かしました。

■「放置された」患者らが告訴状提出

 被害を訴える女性:「私たちは何のためにお金を払ったのか。歯の矯正をするためにお金を払ったのに治療は適当に終わらされ、放置されたまま、かみ合わせも合わないまま、今ここにいます。なのにお金は(被告の)楽しむためだけに使われて、逃げようとしているのが本当に許せないです」

 多額な治療費を払わされたうえ、誠実な対応もなく、怒りがこみ上げると訴える原告。

 被害を訴える女性:「(被告らは)皆、嘘をついて自分だけは逃げたいと思っている。そういう人を見て本当に悔しいです。何とか真実を暴いていただいて、償ってほしいと思います」

 歯科矯正の治療費を巡る金銭トラブルで、患者らが歯科クリニックを運営する会社の社長ら5人に対し、警視庁に告訴状を提出しました。

 弁護団団長:「現在、警視庁の生活経済課において本件の捜査を進めていただいている状態。弁護団としましてはこれまで明らかになった内情に基づいて刑事告訴したという形になる」

■歯科矯正トラブル 運営会社は

 詐欺などの罪で告訴状を提出されたのは、全国に歯科クリニックを展開する運営会社「グランシールド」の中村佳敬社長ら5人です。

 客から集めた治療費が行方不明になっている今回の問題。カメラの前で初めて「グランシールド」の中村社長が取材に応じました。

 グランシールド・中村佳敬社長:「(Q.20億円の所在は分かっている)分かっていないです」「(Q.分からない)弊社は1円ももうけというか、1円もお金は来ていないですし」

 告訴状などによりますと、中村社長らは歯科矯正の治療について、患者がSNSなどで宣伝すれば報酬が支払われ、実質無料になると勧誘しました。

 被害を訴える女性:「(歯科医師は)『日本ではまだまだワイヤ矯正が主流である』と。すごくいいシステムというか、矯正を広めたい思いがあるので、広めるためにモニターデータを取っていきたいと頼まれて契約した」

 ところがその後、報酬は支払われず、今回訴えを起こした3人から合わせて560万円余りをだまし取ったということです。

 しかし、560万円というのは氷山の一角…。中村社長らを巡っては同様のトラブルを訴える患者153人が1月に集団提訴しています。損害賠償の合計金額はおよそ2億円になります。

 中村社長はこれまでの取材で「おととし夏ごろから資金が足りなくなった」「責任があるところにはきちんと対応していく」とコメントしています。
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp/a>

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