“ウワサの行列”で「肉」「ケーキ」お得に!…「小石」に行列も 目当ては“縁結び”【Jの追跡】(2023年4月8日)
真夜中に並んででも買いたい3~5割引きのトクする直売会や売り切れ必至の100円グルメ。そして、なぜか小石をもらうために行列に並ぶ人もいます。ウワサの行列、その先に一体何があるのか?追跡しました。
■整理券のため…“午前0時から”行列
午前3時すぎ。月に1度、東京・板橋区の住宅街に行列ができる場所があります。先頭は神奈川県から来た男性です。
神奈川から来た男性:「(Q.何時から?)きょうは深夜0時半くらい。だから一睡もしてない感じ。バカだと思うんですけど」
先頭の男性は、妻と交代しながら待っていました。
女性:「川崎からいらしたんですって?」
妻:「そうです」
女性:「楽しいですよね」
妻:「そうですね。月に1回なので」
お目当てのモノが気になります。
2番目に並んだ女性:「他では、あの値段では買えない。必ず買いたいですよね」
午前4時、行列に動きがありました。整理券を配布。並んだ人は1人2枚までもらえます。行列に並ばなくても整理券は手に入りますが、あっという間に…。
購入客:「もう95番です」
そして午前10時。いよいよオープン。果たして、真夜中から並んでも手に入れたいモノとは?
■“肉の直売会”に変化「物価対策するように…」
実はここ、肉の卸問屋。月の最終土曜日だけ、お得な直売会を行っているのです。普段、高級レストランや料亭などに卸しているお肉が3割~5割引きとなります。
行列の2番目に並んでいた女性が、真っ先に手にしたのは、一番人気の商品です。
2番目に並んだ女性:「異常にガサガサ入れている」
シチュー用の「牛タン」は、400グラム129円。「牛タン」は1時間もたたずに売り切れ。だから、真夜中から並ぶ人がいるのですね。
父親:「あったあった。これがスゴイ。デカッ」
息子:「みんなで分ければいいんじゃない?」
父親:「そうだな」
「国産牛肩ロースのステーキ肉」は、500グラム1350円。
父親:「なかなかお店でこの値段でステーキ食べられない」
12年前から開催している直売会。最近、ある変化がありました。
日光畜産 庭野岳彦社長:「物価対策。安めなモノをたくさん用意するようになった。お客さんもモノが高いから。買い物色々と大変そうで」
他にも、「牛スジ肉」は400グラムが216円。鳥取県のブランド鳥は、およそ250グラムが395円。国産牛のリブロースステーキ肉も、220グラムが594円とリーズナブルです。
みなさん、ここぞとばかりに大量買いしています。先頭に並んでいたご夫婦も、買い込みました。
先頭に並んだ男性:「これで1万5000円くらい。満足度は100%です」
■“試食”“レジ”でも…驚きのサービス
開店後も、お店の前には行列ができています。入店待ちかと思ったら、お肉の試食です。
女性:「メッチャおいしいです」
子ども:「パパもうちょっと食べられる?」
父親:「もっと食べられる」
庭野社長:「まだいくよ、まだあるよ」
社長自らお肉を焼いておもてなし。
庭野社長:「ノリで。採算考えたら、こんなにいっぱい出さないでしょう」
でも、太っ腹な試食は効果抜群です。
購入客:「結構買っちゃったね」「試食につられるね」
さらに、レジでも驚きのサービスがありました。
販売スタッフ:「こちらお米サービス」
購入客:「ありがとうございます。うれしい」
3000円以上購入したお客さんには、お米2合をプレゼントしているのです。
購入客:「いい買い物ができました、本当に。笑顔が止まらない」「ずっと笑っている」
次回の直売会は、4月29日の予定です。
■「フルーツタルト」がワンホール“1000円”
神奈川県の葉山にある、あぶずり港。ここでは週に1度、朝早くから行列ができていました。
購入客:「ここで買うと100円で買える」「お店では買えない。ココでしか(買えない)」
毎週日曜日に開かれる朝市。ここでしか買えない限定商品を巡って、争奪戦が繰り広げられるといいます。
午前8時半。いよいよ販売開始です。
購入客:「アップル1つ、洋梨1つ」
2時間半近く並んで手に入れたカップル。
購入客:「(Q.お疲れさまでした)やっと買えました」
彼らのお目当ては“朝市限定のフルーツタルト”です。ワンホール1000円。オレンジ、アップル、洋梨の3種類があります。
購入客:「結構大きい。すごい~おいしそう」
手掛けているのは、葉山の人気ケーキ店。原材料高騰のあおりを受け、お店ではケーキの値上がりが続いています。それでも、朝市の限定タルトは、33年前から1000円のままだとか。
ケーキ販売会社 大木正文さん:「『お得だね』とか『おいしかったよ』と、お声をいただいて、それが継続的にできている理由」
■500円超ケーキが…3倍の量入って“100円”
もう一つの目玉が、100円で買える超人気商品。一体、何が買えるのでしょうか?
購入客:「ゲットできました。信じられない」「ラッキーだった」「念願かなった」
これぞ、朝市でしか買えないチョコレートケーキ。実はこれ、ケーキを成形する時に出る“切り落とし”です。店頭で500円以上するケーキが、およそ3倍の量入って100円ぽっきり。“切り落とし”でも味は保証付き。
購入客:「おいしい。思ったよりサッパリしてる。ちょっとほろ苦い」
この日、50個用意したケーキの切り落としは、あっという間に完売しました。
販売員:「切り落とし終了しました」
販売員:「(Q.飛ぶように売れるとはこのことですね)そうですね。15分くらいで終わっちゃいましたね」
■一日20体限定 無料で頂ける“縁結び玉”
ところ変わって、埼玉県の神社では、無料で頂ける“あるモノ”を求めて行列ができていました。それは、人生をかけた闘いでもありました。
先頭は茨城県から来た女性。
茨城県から来た女性:「20体限定。親指くらいの大きさ」
配られるのは20体限定のご利益アイテム。ほぼ毎日いただけるとあって、連日行列が絶えません。
これは一体?先頭の女性は3時間以上並んで手に入れました。
茨城県から来た女性:「こちらをもらいました。縁結び玉」
みなさんのお目当ては、この“縁結び玉”と呼ばれる石です。
川越氷川神社 荒川裕也権禰宜:「境内の小石を持ち帰り大切にすると、良縁に恵まれる言い伝えがある」
夫婦の神様が祭られていることから、縁結びのご利益があるとされる神社。“縁結び玉”は、巫女さんが境内の石を麻の網で包み、神職がお祓い(おはらい)をしてから渡しています。
■なぜもらいに? “3回目”の人も
気になるのは、“縁結び玉”をもらいに来た人たちの事情です。
縁結び玉をもらいに来た 20代女性:「出会いがなさすぎて、神頼みしかない。看護師です。2人とも」「(Q.お医者さんとか…?)ムリムリムリ」
実は、帽子をかぶった女性が“縁結び玉”をもらいに来るのは3回目だとか。
20代女性:「(初回は)1週間ぐらいで良い感じの人が現れた。マジで付き合ってお別れした。また、すぐに縁結び玉もらいに来たら、本当にマジでまた良い出会いがあって、付き合って別れて、今に至る」
この29歳の男性は何と…。
縁結び玉をもらいに来た 29歳男性:「大阪から来た。1カ月半ぐらい前に彼女に振られた。その女性に『私は人を好きになったらロクなことないわ』って言わせちゃった」
別れた彼女は看護師。コロナ禍の忙しさを理解してあげられなかったといいます。
29歳男性:「新しいご縁があるといいと思うんですけれども、お別れした女性と元には戻れなくても、程よい関係でいられたらなと…」
■“縁結び玉”きっかけで…結婚した人も!
実は、この神社には“縁結び玉”を返しに来る人もいます。
縁結び玉を返納 30代女性:「以前“縁結び玉”をいただいて結婚しました」
そう、返納するのは良縁に恵まれた時です。
台湾出身の2人は、日本で出会いました。夫は、まだ友達だったころに、大胆にも妻をこの神社に誘ったんだとか。
妻(32):「来たら縁結びで有名だと分かって、石(縁結び玉)をもらった」
夫(32):「付き合ったのは2~3カ月後。石の力かもしれないです」
“縁結び玉”がキッカケとなり結婚にまで至った2人。
神職:「お二人が末永く続きますように、お守りをご用意させていただきました」
“縁結び玉”を返納すると、赤い紐(ひも)のお守りをいただけます。
行列の先には、並ばなければ手に入れられない幸せがありました。
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp/a>
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