休眠会社を輸出先に記載か　「和牛」不正輸出疑い(2023年4月5日)

休眠会社を輸出先に記載か　「和牛」不正輸出疑い(2023年4月5日)

　「和牛」をカンボジアに輸出すると偽って不正に香港に輸出していたとして男2人が逮捕された事件で、輸出先として首都プノンペンにある休眠会社が記載されていたことが分かりました。

　中国籍の楊軍容疑者（46）と西槇学志容疑者（58）は冷凍牛肉をカンボジアに輸出すると偽って申告し、必要な検査をせずに香港に輸出した疑いで4日に逮捕されました。

　2019年以降、不正輸出の総額は40億円に上るとみられます。

　その後の取材で、2人は税関に提出する書類に輸出先としてカンボジアにある日系のリサーチ会社を無断で記載していたことが分かりました。

　この会社は、数年前から業務を停止している「休眠会社」でした。

　警察は、和牛が香港を経由して、和牛の輸入を禁止している中国に持ち込まれたとみて実態解明を急いでいます。
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