「救急搬送困難」4週連続で最多 「まん延防止」延長へ コールセンターでストも・・・(2022年2月8日)

「救急搬送困難」4週連続で最多 「まん延防止」延長へ コールセンターでストも・・・(2022年2月8日)

「救急搬送困難」4週連続で最多 「まん延防止」延長へ コールセンターでストも・・・(2022年2月8日)

 新型コロナウイルスの感染拡大が続くなか、救急車を呼んでもすぐに搬送先が決まらない事案が4週連続で過去最多となりました。

 峠はいつ越えられるのでしょうか。

 政府分科会・尾身茂会長:「少しずつ増加のスピードが鈍化しているし、実際いくつかの県では今週先週比が1を下回っているのが現状です。したがって私はピークアウトというのは可能だと思います」

 ただ、政府分科会の尾身会長はピークアウトしても急激に新規感染者が減る可能性は少ないとの見方を示しました。

 医療提供体制は、まだまだ厳しい状況が続きそうです。

 総務省消防庁は8日、救急搬送先がすぐに決まらない「救急搬送困難事案」が今月6日までの1週間で5469件あったと発表しました。

 4週連続の過去最多更新です。

 病床逼迫(ひっぱく)を回避するため、厚生労働省は入院初日を0日目として4日目以降に症状が悪化していない場合は、宿泊療養や自宅療養に切り替えることを目安として自治体に示しました。

 オミクロン株の場合、4日目以降で酸素投与が必要な状態などになった人が少ないためとしています。

 ただ、大阪府では・・・。

 大阪府・吉村洋文知事:「医療非常事態宣言を発出します」

 大阪の軽症・中等症病床の使用率は100%を上回り、吉村知事は、病院の判断で外来患者を入院させる場合、酸素投与が必要な人を基本とするよう府内の病院に要請しています。

 肝心なのは感染者の減少です。

 群馬県・山本一太知事:「今の状況を見る限り、このまま(まん延防止)措置を解除してしまうと、さらに病床稼働率が上がりかねない」

 「まん延防止等重点措置」の期限が5日後に迫るなか、関東や東海などの各県が国に延長を要請しました。

 神奈川県・黒岩祐治知事:「まん延防止等重点措置は延長せざるを得ない。どんな形で出口を作るのか、国である程度、指針を示してもらえればありがたい」

 政府は延長の期間について3週間を軸に調整を進めています。

 また、高知県にも新たに適用する方針で9日、岸田総理が表明する見通しです。

 コロナ感染を不安視する異例のストライキが職場で起きています。

 KDDIエボルバ・従業員:「短期間のうちに15人もの感染者が出ていて、クラスターと言わないのはなんなんでしょうかと」「クラスターの現場に行かないとお金を稼ぐことができないという状況を何とか改善してほしいなと」

 ストライキを実施しているのは通信大手「KDDI」のグループ会社「KDDIエボルバ」の東京・新宿区にあるコールセンターのオペレーターや管理職です。

 このコールセンターでは先月中旬以降、21人の感染者が出ていて職場クラスターが疑われていますが、東京23区の保健所は現在、個人の患者対応を優先するため職場クラスターの認定を行っていません。

 従業員が加入する労働組合によると、会社側は保健所による調査や指導もないまま濃厚接触者はいないとして出勤するよう指示しているということです。

 労働組合「総合サポートユニオン」・青木耕太郎共同代表:「高層ビルなので窓を開けることができなくて、非常に換気がしづらい状況。本当、これぐらいの感じでしょうね。こう隣にいてずっとしゃべっていると」

 組合側は、従業員全員にPCR検査を行って陰性を確認することやその間、休業することなどを求めて現在6人がストライキを実施。今後、合わせて15人がストライキを行うとしています。

 これに対し、KDDIエボルバは8日午後、従業員が不安を感じる状況にあったことを重く受け止めるとして、全従業員を対象とした任意のPCR検査を実施すると表明しましたが、組合側は正式な回答は受け取っていないとして、引き続き団体交渉に応じるよう求めています。
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp/a>

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