岸田総理、花粉症は「もはや我が国の社会問題」“花粉症対策”なぜ進まなかった?背景に“縦割りの壁”【解説】|TBS NEWS DIG

岸田総理、花粉症は「もはや我が国の社会問題」“花粉症対策”なぜ進まなかった?背景に“縦割りの壁”【解説】|TBS NEWS DIG

岸田総理、花粉症は「もはや我が国の社会問題」“花粉症対策”なぜ進まなかった?背景に“縦割りの壁”【解説】|TBS NEWS DIG

多くの方が悩んでいる花粉症をめぐって、4月3日、岸田総理が対策強化に意欲を示しました。関係閣僚会議を開催するということですが、人々の悩みは解消されるのでしょうか?

■対策進まない背景に“縦割りの壁”

岸田総理(3日)
「花粉症については、もはや我が国の社会問題と言っているような問題であると認識している」

良原安美キャスター:
日本人の3人に1人が悩んでいる花粉症。
岸田総理は、「結果を出したい」として、“省庁横断”で情報を共有し、対策に取り組むとしました。

これまで、花粉症対策が進まなかった原因に、“縦割りの壁”がありました。
花粉に関する、それぞれの項目を担当する省庁がわかれていました。

飛散を減らす取り組みに関しては、林野庁。
情報に関しては、環境省、気象庁、農水省。
防護に関しては、環境省、国交省、経産省。
医療に関しては、厚労省、文科省、農水省となっており、こうした“縦割り”の構造によって、一体感を持って議論が進みませんでした。

■過去には“ハクション議連”も しかし結果は…

過去にも政府は花粉症に対して検討会していました。

1995年、自民党で、通称“ハクション議連”(花粉症等アレルギー症対策議員連盟)が発足しています。
花粉症に悩む議員らが対策に乗り出していました。
この議連に関して、小泉元総理は、2002年、「先見の明がある。議連の皆さんに頭が下がる思い」と前向きな発言をしています。

そして小泉元総理も花粉症に対して、2005年、内閣府に「花粉症対策研究検討会」なるものを設置しています。この検討会は、過去に2回実施されていて、関係省庁の研究結果をもとに、“花粉症に関する政府の取り組み”を決定しましたが、3回目以降は実施されませんでした。

関係省庁で話し合いをするという意味では岸田総理がやろうとしていることと同じようなことを過去にもやっていたと言えるわけです。今回は結果を出せるんでしょうか?

■各方面からは厳しい意見も…

野村 農水大臣
「どこがイニシアチブ(主導権)をとって、関係閣僚会議をするのか、が重要になってくる」

政府関係者
「森林を伐採すると言っても、当然簡単ではない。どうすれば良いのか」

TBSスペシャルコメンテーター星浩氏
「関心が高い問題なので、支持率アップへの大きなアピールにはなるが、結果はすぐには出ないのでは」

ホラン千秋キャスター:
花粉症の身としては、対策していただくのはありがたいですが、具体的に何ができるんですかね?

良原キャスター:
飛散を減らすという意味では、花粉があまり飛ばないスギの開発、植え替えを進めていくというのも考えられるとのことです。

ホランキャスター:
スギを全部植え替えると、数百年かかるという記事を見たことがある。

厚切りジェイソンさん(IT企業役員/お笑いタレント):
アメリカ的な考え方かもしれないが、縦割りの上に責任者を1人置いて、その人に責任を持ってもらう。それぞれの省庁に指示を出せる権限を与えれば、すぐ解決できるんじゃないかと。僕も花粉症で激しくくしゃみが出る。中型インコを飼っているんですけど、肩にいるときにくしゃみすると、耳を噛んでくるので困ってます…

ホランキャスター:
テレビで見たんですけど、鼻の下をぐって抑えると、意外と止まるんです。

日比麻音子キャスター:
番組でも小さいお子さんが花粉症に苦しんでることをお伝えしましたが、ずいぶん前から議論が進んでいない。この時期だけやっても仕方がないので、もっと具体的に、通年で動いてほしいなと思う。

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