桜×鉄道×野鳥 写真家が教える“隠れた絶景” タイで話題?“穴場”も(2023年4月4日)
4日は秋田からも開花の便りが届きました。桜前線が記録的な早さで北上していますが、桜が散り始めた関東近郊でも、まだまだ間に合う穴場スポットを写真家が紹介。そこには人知れず絶景が広がっていました。
■桜の写真家が教える“隠れた絶景”
耳を澄ませば、鳥のさえずりに…。カエルの合唱。そして、菜の花に…。つくし。春爛漫(らんまん)の田園は静寂に包まれています。そこへ…。
千葉県の房総半島を横断する小湊鉄道です。本格的なカメラを構える人々。東京都心から電車でおよそ2時間。降り立った駅は…。
この小さな無人駅。「飯給(いたぶ)駅」と読みます。「駅名を読むのが難しい」と評判のようです。小湊鉄道によりますと、古来、日本武尊がこの地で住民から飯を献上されたことから名付けられたと伝えられています。このレトロな穴場スポットで、「桜」と「鉄道」のコラボを撮影し、旅行雑誌などで紹介しているのは…。フォトライターの杉崎行恭さん(69)。
■水面に映る桜「今だけの絶景」
フォトライター・杉崎行恭さん(69):「あそこに水が張ってあるので、水越しに見る駅舎、駅の風景は絶品」
「桜が散り始めた今だけの絶景」を教えてくれるといいます。
フォトライター・杉崎行恭さん(69):「ここで、みなさんがいるところで」
水がたまった田んぼの前でカメラを構え、シャッターを切ります。撮影した動画がこちら。田んぼの水鏡に反映した、「逆さ桜」と「逆さ鉄道」。見事な構図です。
フォトライター・杉崎行恭さん(69):「車両が走ってくると突然、風景が立ち上がってくる。本当に鉄道は画を作る」
列車が通過するのは、1時間に上下線合わせて2本。すぐさま、スマートフォンで動画も撮影します。
日が暮れるとライトアップされ、水面に映る景色がさらに際立ちます。舞い散る桜がたまると水面が「花筏(いかだ)」に。この先も楽しめます。
皆さんカメラを構えるなか、佐々木アナウンサーもプロの写真家を手本にスマホで動画を撮影。
フォトライター・杉崎行恭さん(69):「(Q.何点くらい?)80点はいける。合格」
改めて撮影の極意をプロの写真家に聞くと…。
フォトライター・杉崎行恭さん(69):「極意はじつはない。その時期にそこに行くのが一番の極意」
今だけの絶景。実は桜を撮影する観光客のために、地元の人たちが環境を整えていました。
南市原里山連合・松本靖彦さん:「田んぼを作っている人がいて、今の時期、水をためると田んぼには良くないが、『いいよ』と言って水鏡を作ってくれている」
4月の桜を目当てにやってくる常連さんもいました。
撮影に来た人:「水があって映るから良い4月に入らないと水が張らない。毎年来ているが飽きない」
■タイで話題?写真家の“穴場”
富士山のふもとでは、外国人観光客にも人気の穴場スポットが…。神々しい富士山を背景にして川沿いの桜並木が咲き誇る、静岡県の龍巌淵(りゅうがんぶち)です。
タイからの観光客:「アメージング」「ここに来るのが夢でした。多くのタイ人がここの写真を投稿していたので、それを見て来ようと思った」
ブラジルからの観光客:「本当にきれい。日本に来て桜を見て富士山も一番」
この絶景スポットの撮影を楽しむためのポイントは…。富士山を専門に撮影する写真家に聞きました。
富士山写真家・田村梨貴さん:「日の出や日の入りの時間帯が、斜光が写真としてきれいになる」
今月、田村さんが撮影した龍巌淵の写真がこちら…。太陽が昇り切る前の1日午前6時、朝焼けが差し込んでいます。一方、こちらは日中に撮影した写真です。その違いは…。
富士山写真家・田村梨貴さん:「写真は結局、光と影の演出なので光が上に高く昇ると影ができなくなる。出来る限り、光と影が出てくる時間帯を選ぶと良い写真が撮れる」
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp/a>
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