医師「特徴は“いきなり重症”」大阪府の軽症・中等症病床の使用率100%超で現場は(2022年2月8日)
大阪府の軽症・中等症病床の使用率が100%を超えました。現場では一体、何が起きているのでしょうか。
大阪府堺市にある邦和病院では、軽症から重症のコロナ患者を受け入れています。
(邦和病院 和田邦雄院長)
「(Q今の病院の状況は?)うちは重症病床が3床、中等症病床が5床ありますけども、すべて埋まっています。満床です。(Q今日だけで重症者や中等症者を断ったのは何件?)朝から3件ですね」
いっぱいになる病床。和田院長は“第5波”と“第6波”の違いをこう指摘します。
(邦和病院 和田邦雄院長)
「今回は高齢者が多いですね。高齢者で何らかの疾患を持っている人がほとんどですので、受け入れも救急隊も苦慮していると思います」
ひっ迫する現場でいま、起きているのが…。
(邦和病院 和田邦雄院長)
「いきなり重症というのは今回の特徴ですね。(高齢者)施設内でクラスターが起きて、いきなり重症になり、人工呼吸器をしている、あるいは命の危険もあるという状態です」
高齢の患者が多いことで増えているのが、看護師たちの負担です。例えば、食事。自分で食事をとることが難しい患者には付きっきりで食事介助をします。そして、リハビリ。ベッドで寝たままの時間が長くなると、高齢の患者はその後寝たきりになる可能性もあるため、回復後に備えて、足などを動かします。
病床のひっ迫を受けて大阪府は、外来患者を入院させる場合、当面の間、酸素投与が必要な『中等症2』以上を基本とするよう医療機関に通知しました。
(大阪府 吉村洋文知事)
「医療非常事態宣言を発出いたします。医療が非常に厳しい状況にあるということを府民の皆さんに知っていただきたい」
和田院長は、入院基準の引き上げについて次のように話しました。
(邦和病院 和田邦雄院長)
「(Q改めて、入院基準はここまで引き上げるしかない?)現実に中等症1の患者を入れると(中等症)2が入れられなくなる。私たちの目的は中等症をいかに治すか、軽症化するかですので、それで妥当だと思います」
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