「平壌攻略」想定…5年ぶり米韓“北朝鮮上陸”訓練『核弾頭』公開で懸念される核実験(2023年3月29日)

「平壌攻略」想定…5年ぶり米韓“北朝鮮上陸”訓練『核弾頭』公開で懸念される核実験(2023年3月29日)

「平壌攻略」想定…5年ぶり米韓“北朝鮮上陸”訓練『核弾頭』公開で懸念される核実験(2023年3月29日)

朝鮮中央テレビは29日、核兵器についての放送を何度も何度も繰り返し行いました。

朝鮮中央テレビ:「敬愛する金正恩同志が、核兵器兵器化事業を指導されました。いつでも、どこにでも核兵器を使用できるよう、完璧に準備されてこそ、永遠に核兵器を使用しなくなると。想像を絶する強力かつ優勢な核戦力が攻勢的な態勢を整えてこそ、敵が我々を恐れ、わが国権や制度、人民に手出しできなくなる」

公開された核弾頭が本物なら、随分と小型化したようにも見えます。「北朝鮮は再び核実験に踏み切る」という憶測が絶えることはありません。

世宗研究所・鄭成長室長:「核弾頭を公開した以上、北朝鮮は必ず使う。7回目の核実験が間近であることを示唆している」

朝鮮半島情勢は新たなフェーズに入ろうとしています。

井上敦記者:「核ミサイル開発を加速させる北朝鮮を念頭に、アメリカの原子力空母ニミッツが釜山に入港しました。米空母の韓国入港は、ロナルド・レーガン以来、約半年ぶりです」

ニミッツは直前まで、済州島周辺で米韓の合同海上訓練を行っていました。その様子は撮影が許可されましたが、空母の寄港でも中にメディアを招き、司令官自らが対応にあたりました。

アメリカ海軍第11空母打撃群、スウィーニー司令官:「本日はありがとうございます。空母ニミッツへようこそ。ニミッツ空母打撃群の遠征任務は、全ての“友人”との決意を示すものです。アメリカは、韓国との揺るがぬ同盟関係を通じ、朝鮮半島とインド太平洋の安全と安定、繁栄の基礎を築いていきます」

韓国では13日から23日まで、アメリカ軍との春の合同軍事演習が行われていました。そして、29日は新たに、北朝鮮への上陸を想定した『双竜訓練』が公開されました。文在寅政権の時に、大規模のものは中断されていたため、5年ぶりの再開になります。なぜ中断されていたかというと、北朝鮮を強く刺激する訓練の一つだからです。北朝鮮は早速、反応しました。

労働新聞(28日):「双竜連合上陸訓練は平壌占領を狙ったものだ」
労働新聞(29日):「来られるものなら来てみろ。米帝のすべての武力と追従国家の全員を連れてこい」

双竜作戦は、北朝鮮への上陸と内陸への進軍を想定したものです。しかも、5年ぶりというだけでなく、前回の旅団規模から師団規模に格上げされました。

CNN:「合同訓練には5年間の空白が生じ、遅れを取り戻す必要があります」

規模が拡大されての再開を、防衛省防衛研究所・高橋杉雄室長は、このように分析しています。

高橋室長:「強襲揚陸艦と連携して実際に上陸すると。上陸作戦は非常に複雑なので、机上の計画だけじゃうまくいかない。北朝鮮の脅威は過去5年間、非常に悪化している。悪化した脅威に対応して、実動演習もよりレベルを上げて行う判断をした」

この5年で、北朝鮮の軍事技術は増強の一途を辿り、それに応じて韓国国内の世論もずいぶん変わってきました。

韓国市民:「(Q.韓国の核武装は賛成か反対か)賛成です。(Q.理由は)北朝鮮が核を持っているので。核には核で対応しないと。当然です」

このあたりも復活の理由だと言われています。

高橋室長:「韓国内に独自韓国武装が高まってきていることで、アメリカは不拡散の観点からも(武装を)望んでいないので、とにかく韓国を安心させて、独自核武装は必要ないと説得・認識させる必要があり、通常戦力の軍事演習の規模を上げてきている」 (C) CABLE NEWS NETWORK 2023
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp/a>

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