「7月まで続く可能性も」まだまだ続く値上げラッシュ…一方で“値下げ”する商品も!企業の思いとは?|TBS NEWS DIG
まだまだ私たちの生活を直撃する“値上げラッシュ”。4月も多くの商品が相次いで値上げを発表していて、専門家は「7月くらいまで続く可能性」も指摘しています。
一方で、“値下げ”する商品もあります!なぜこのタイミングでの値下げなのか?裏には企業の思いがありました。
■企業努力も限界…値上げは7月まで続く可能性
南波雅俊キャスター:
4月は4892品目の食品が値上げします。これまでの累計で昨年と比べると3倍のペースで値上げが続いていることになります。
▼菓子大手 シャトレーゼ
→要因は卵や小麦の高騰など
・4月から段階的に約150アイテムを税抜き10円~30円値上げ
・「スペシャル苺ショート」は4月1日から324円→345円(税込)に
・広報「企業努力だけではもはや困難」
▼宅配便料金
→要因は人件費・車体価格上昇・エネルギー問題など
佐川急便:4月1日から宅配料金(クール便含む)7~11%値上げ
100サイズ(3辺 合計100センチ以内)だと…1496円→1610円(114円値上げ)
ヤマト運輸:4月3日から宅配便料金約10%値上げ
100サイズだと…1500円→1650円(150円値上げ)
▼タイヤ価格
→要因は原料の天然ゴムの価格上昇など
ブリヂストン:4月1日から夏タイヤ6~8%値上げ
ダンロップ:4月1日から夏用タイヤなど最大8%値上げ
第一生命経済研究所の首席エコノミスト熊野英生さんは「輸入コスト上昇など企業努力にも限界。食料品など中心に今年7月くらいまで値上げが続く可能性」と見ています。
■「価格転嫁は一丁目一番地」
ホラン千秋キャスター:
生活する上でかなりのダメージがありますね。
萩谷麻衣子 弁護士:
コロナ禍が過ぎて飲食店はこれからなのに。卵、鶏肉、牛乳、チーズ、ワインも値上がりして大変ですよね。猫のエサ代まで値上がりしたので…私たちも大変です。
井上貴博キャスター:
消費者からみると値上げは痛いですが、事業者や生産者にとっては原材料高による価格転嫁が出来ないのがおかしい。今までは大手の圧力によって価格据え置きで身を削っていた中小企業の姿があります。政府も賃上げと並行して、しっかりと中小企業を守る。そちらの目配せの構築も進めていただきたいと思います。
萩谷弁護士:
岸田政権は「価格転嫁は一丁目一番地、目玉だ」と言っているので。中小企業に対する圧力的なものの取り締まり強化は見えてきていると思います。あとは価格転嫁したあとの品を消費者が買えるだけの賃上げが出来る環境を整えていく。それが重要だと思います。
■品質を落とさず…コストカットで値下げする企業も
南波キャスター:
一方、このような状況のなかでも値下げに踏み切った企業があります。
▼調理器具メーカー バーミキュラ
4月3日から現行価格の約10%~25%値下げします。
例えば…26センチのフライパンは1万8590円→1万6830円(税込)と1700円くらい安くなります。
企業努力で1.7倍に値上がりしたニッケルなど価格高の金属使用割合を減らしたり、製品カタログを紙からデジタル化などをしたことで、品質を落とさずコストカットすることができました。
とにかく消費者が手に取りやすい価格にしたいという企業の思いがあるそうです。
井上キャスター:
世界的に価格も人件費も急騰しているのに日本は周回遅れになっている。何とか変えていけるのか、このデフレを脱却できるのか。
萩谷弁護士:
歯医者さんも金属が高騰していて、もう大変だと。そこでも言われましたからね。
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