【飼育崩壊】犬“100匹以上”押し込め…「育てすぎた」元ブリーダーの46歳男を逮捕(2023年3月29日)
■天然記念物の犬を「育てすぎた」
ケージの中で吠えているのは国の天然記念物にも指定されている甲斐犬です。猟犬らしく警戒心の強い性格ですが、飼い主には忠実な性格を持っています。なかにはなじみのある柴犬の姿も…。
東京・八王子市にある施設で不衛生な環境で放置したなど、動物愛護法違反の疑いで逮捕されたのが元ブリーダー・尾川隆容疑者(46)。
施設の近所に住む人:「たまに車にひかれて死んでいたり、自由に走り回っていたり」
甲斐犬など子犬の需要が高まったことを受け、容疑者は2010年ごろから販売目的で繁殖を繰り返し、一時、170匹以上を飼育していたと言います。
ケージは2段に積み重ねられ、隣のケージとも密接。狭い場所に押し込められた犬同士が互いに耳をかじり合って、けがをしたり…。また、首や足が延ばせなくなった犬も見つかりました。
施設の犬を引き取った人:「しっぽが半分くらいちぎれた犬とか、耳の三角のてっぺんがなくなっている犬とか、人にお世話してもらっていた犬ではなかった」
餌(えさ)や水も十分に与えられず、衰弱した状態。不衛生で、あまりにもずさんな管理に東京都は2020年以降、68回にわたり行政指導や立ち入り調査を行っていました。
犬の保護を手伝った人:「鼻をツンとつくようなニオイというか、給水機が緑色になっていてコケが生えていたりとか」
尾川容疑者は取り調べに対し、「半年から1年に1回交配させていたが、自分で管理できる許容範囲を超えてしまった」と容疑を認めていると言います。
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp/a>
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