涙声で証言「両親は僕が生きがいだった」、市川猿之助被告 懲役3年求刑【Nスタ解説】|TBS NEWS DIG
両親の自殺を手助けしたとして、自殺幇助の罪に問われている市川猿之助被告の初公判がきょう、東京地裁で行われました。
■起訴内容「間違いはありません」市川猿之助被告 懲役3年求刑
日比麻音子キャスター:
自殺ほう助の罪で起訴されている市川猿之助被告。2023年の5月に両親に向精神薬を服用させて自殺を手助けした疑いで、初公判が行われました。起訴内容は認めています。
主な焦点としては3つ。「誰が主導をしたのか」「家族会議の内容」「どの程度関与したか」という点についてです。
まずはパワハラやセクハラに関する自身の週刊誌の記事が出ることを知った。これをきっかけとして、今まで「自分は生きていていいのだろうか」何か不安というものをずっと抱えていた。そこにフタをして何とかここまでやってきた。
この週刊誌の記事がきっかけとなって「自殺への固い決意が固まってしまった」と振り返っています。検察側は「被告が両親に、自殺への固い決意を伝え事件に至った」と主張。
この決意を聞いた両親は「あなた一人をいかせるわけにはいかない。私たちも一緒にいく」として、両親が死んだあとに、猿之助被告が追うと3人で同意したということです。
■涙声で「両親は僕が生きがい」 裁判の焦点は?
日比キャスター:
被告人質問ではーー
両親が一緒にいくと言った理由についてーー
市川猿之助被告「僕だけが頼りだったと思います。僕が生きがいだったと思います」
自分と一緒に死んでほしい、という気持ちがあったかについてーー
市川猿之助被告「そのようなつもりはありません」
ただこれまで歌舞伎界で生きていく中で、つらい思いがあったことを両親にわかってもらいたいという思いがあったとも供述していました。
井上キャスター:
誰が主導したのか、家族会議でどんな内容を話されたのかはその場にいる3人しかわからない。それを後からどう立証していくのでしょう?
髙井康行 弁護士:
それはもう生き残った人の供述しかない。生き残った被告人の供述を前提にすれば「自殺の引き金は引いている。きっかけは作ったけれど、一緒に死んでくれと言ってるわけじゃないので、主導したというふうには言えない」ということになりますよね。
証拠的には彼が死ぬということを知って、2人も自発的に自殺をする気持ちになったということになります。
井上キャスター:
ご両親が自殺を望んでいて薬を渡したのか、そこまでは望んでいなかったが薬を渡したのか、この辺りでも大きく変わってくる?
髙井康行 弁護士:
望んでいないのに薬を渡したら、それはもう「自殺ほう助」じゃなくてなくて、殺人の可能性が強いですよね。ですから今回は「自殺を望んでいた」という前提の事実の認定があり、その上で薬を渡したんだから「自殺ほう助」だということです。
ご本人たちが自分で飲めば、自殺薬を渡したことは自殺ほう助だけど、飲ませたとなるとそれは殺人の実行行為。「承諾殺人」の可能性はある。承諾殺にしても、ほう助にしても法定刑に変わりはないので。検察官は、被告人の供述に従って「自殺ほう助」で起訴したということです。
産婦人科医 宋美玄さん:
ビニール袋をかぶせたことだったりとか、睡眠導入剤をいつ頃からどう準備していたのか、そこに関してはある程度客観的な証拠も出た上で、裁判が行われているのでしょうか?
日比キャスター:
その点に関しては供述の中で、準備をしていたわけではなくて「2年ほど前から不眠症に悩まされていて、処方されていた睡眠薬が余っていた。それを飲ませた」というふうに供述していました。
井上キャスター:
ビニール袋に関してはどう受け止めるべき?
髙井康行 弁護士:
基本的に、ビニール袋をかぶせることは殺人の実行行為です。承諾殺で起訴されてもおかしくない。ですが検察としては法定刑も同じであることから、そこまで踏み込むことはないと考え、自殺ほう助で起訴した。私に言わせれば、ある意味、非常に優しい起訴です。
産婦人科医 宋美玄さん:
ご両親が本当に自殺の意思があって、亡くなられたのかがどうしても気になってしまう。
髙井康行 弁護士:
ご本人たちに自殺の意思がないのに、被告人自身が、ご両親を死に至らしめる動機は何なのかということになると、その動機もちょっと考えにくいところはある。
■「反省と感謝を一生背負う」 初公判で最後に語ったことは
日比キャスター:
今後、執行猶予がついていくのかも焦点になるわけですが、猿之助被告は最後にこのようにも話していました。
市川猿之助被告
「この反省、申し訳なさ、感謝を一生背負っていく思いです。もしぼくにしかできないことがあればそれをさせて頂き、生きる希望にしていきたい」
一方で猿之助被告は「どうしてこのようになってしまったと思いますか?」と問われると、「誰にも相談することができなかった」と述べていました。幼い頃からそういう性格で「相談された方も困る」と、自分の問題は自分で解決するべきだと思ってしまったことがいけなかったんだと供述していました。
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