女性客に睡眠薬入りの酒飲ませ性的暴行、ミシュラン一つ星店の元店主に大阪地裁が懲役6年6か月

女性客に睡眠薬入りの酒飲ませ性的暴行、ミシュラン一つ星店の元店主に大阪地裁が懲役6年6か月

女性客に睡眠薬入りの酒飲ませ性的暴行、ミシュラン一つ星店の元店主に大阪地裁が懲役6年6か月

 ミシュランガイドで「一つ星」を獲得した日本料理店で、客に睡眠薬を飲ませ性的暴行した罪に問われている元店主の男に対し、大阪地裁は3月29日、懲役6年6か月を言い渡しました。

 日本料理店「榎本」の店主、榎本正哉被告(47)は、2021年12月、店を訪れた女性客に睡眠薬入りの酒などを飲ませ抵抗できない状態にして性的暴行を加えた罪に問われています。また、2022年2月にも別の客に性的暴行を加えた罪などにも問われています。

 これまでの裁判で榎本被告は、すべての起訴内容を認めた上で、「自分の身勝手な行動で心に一生の傷を負わせてしまったうえ、楽しい食事の時間を奪ってしまい申し訳ない」と述べていました。一方、犯行に及んだ理由については「当時、客と一緒にお酒を飲んでいたので覚えていない」などと説明していました。

 検察は「自らの性欲を満たすための犯行で悪質かつ卑劣であり、酌量の余地はなく、規範意識が欠如していて再犯のおそれもある」として、懲役10年を求刑していました。一方の弁護側は本人が反省していることや被害者との間で示談が成立していることなどを挙げて、減刑を求めていました。

 そして、大阪地裁は29日の判決で榎本被告に懲役6年6か月を言い渡し、「飲食店の信頼に乗じた卑劣な犯行。罪を認め反省していることや、被害者との間で示談が成立していることなど、被告人に有利な事情を踏まえても、主文相当の刑が妥当である」としました。

 犯行当時、榎本被告の店はグルメサイトで「名店で腕を磨いた料理人のキャリアの集大成」などと紹介され、「ミシュランガイド」の最新版で、「一つ星」を獲得していました。

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