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9万人が犠牲『同時多発火災』の脅威 映像から見える“教訓”関東大震災から99年(2022年9月1日)
9月1日は『防災の日』です。そして、未曾有の大災害となった関東大震災から99年を迎える日でもあります。
震災直後を撮影した映像から見えた、今に生きる教訓とは。
1923年9月1日11時58分。マグニチュード7.9の巨大地震が首都圏を襲いました。
1分近く続いた強い揺れ。道路は盛り上がり、大きく裂けてしまっています。
潰れてしまった家屋。日本の伝統的な木造建築だけでなく、当時最先端の西洋建築とされた東京會舘。外壁には大きな亀裂が入り、一部は崩れています。
浅草十二階の愛称で人々に親しまれ、当時日本一の高さを誇った凌雲閣。8階から上は倒壊し、周囲の建物は形を残していません。近くでは激しい火の手が上がっています。
現在の上野公園には、避難する人が集まっていました。線路にも人があふれています。
築地本願寺では1日、震災の百回忌が行われました。亡くなった10万人以上の人たちを追悼します。
映像は、当時本願寺が集めたものでした。復興のための義援金を募るため、各地で上映していたといいます。
築地本願寺・東森尚人副宗務長:「今の私たちの世代まで、映像で残して伝えたいという思いがあったと思う」
近代日本において最も犠牲者が多かった関東大震災。地震の直後、何が起こっていたのか。映像を専門家に見てもらいました。
東京理科大学総合研究院・関澤愛教授:「人がいっぱい避難を始めて、火災が起きていて“同時多発火災”が起きているので、やがて徐々に広がってきて、周囲を囲まれて逃げられなくなってしまう」
同時多発火災とは、地震の後に複数箇所で一斉に起きる火事のこと。映像を見ると、多くの炎や煙が映っていました。
関東大震災では、犠牲者10万人のうち、9万人以上が火災が原因で亡くなりました。
火が迫る前の浅草の様子を見てもらうと…。
東京理科大学総合研究院・関澤愛教授:「大勢の人がこの場にたたずんで、家財道具を持ち出して、家だけでなく、家財道具にも燃え移ることが予想されるので、大変危険な状態」
当時の東京には十分な広さの避難場所がなく、多くの人が逃げ場を探して道路などに殺到。そのまま火に囲まれてしまいました。
地震発生から1時間、東京の多くの場所で火災が発生。時間とともに、範囲はますます拡大し、銀座など多くの市街地が燃えていきます。
この同時多発火災は、決して過去の話ではありません。今後、起こり得る首都直下地震。約500~2000カ所で一斉に火の手が上がるという、政府の被害想定もあります。
その時、私たちはどうすればいいのでしょうか。
東京理科大学総合研究院・関澤愛教授:「周囲を見渡して、複数の火災が周囲を囲むように立ち上がっていると、いよいよ同時多発火災」
避難を判断するポイントは、自分を囲むように煙が見えた時。さらに重要なのは避難する場所です。
東京理科大学総合研究院・関澤愛教授:「火災も遠目に見えているだけ、直接的な影響も受けていない、延焼の恐れもないということで、ここに逃げた人は安全だったと」
今、同時多発火災が迫った時、どこに逃げるべきなのでしょうか。
東京理科大学総合研究院・関澤愛教授:「最寄りの小中学校、大抵の人はここに逃げ込むと思っている。それは、特に同時多発火災時の避難場所としては間違っている。火災の時に安全じゃないので」
特に都内では狭い校庭も多く、火が迫った時に安全な距離を保てないといいます。
東京理科大学総合研究院・関澤愛教授:「遠目にあちらこちらで火が起きていたら、熱い熱を避けられる距離、50~100メートル離れられるような『広域避難場所』に避難することを改めて思い起こしてほしい」
***
『広域避難場所』は、都道府県によっては『避難場所』など呼び方も異なりますが『避難所』とは明確に違います。
『避難所』は、被災によって自宅に住み続けられない場合に避難するための場所(小中学校など)。飲料水やトイレなどを備えています。
同時多発火災などが起きて居住地域全体が危険になった際は『避難所』ではなく、『避難場所』に行ってください。『避難場所』は、避難する人の命を守るために必要な広さを確保した、公園や緑地など屋外のオープンスペースで、火災が鎮火するまで一時的に待機する場所です。
東京23区内では、上野公園や明治神宮、世田谷区の砧公園など、221カ所が指定されています。
『避難場所』は、都道府県や市区町村で呼ばれ方も異なるため、ホームページなどで確認してください。
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp/a>
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