【タリウム事件】叔母からもタリウム検出 意識不明で入院…被告が会社引き継ぐ(2023年3月27日)

【タリウム事件】叔母からもタリウム検出 意識不明で入院…被告が会社引き継ぐ(2023年3月27日)

【タリウム事件】叔母からもタリウム検出 意識不明で入院…被告が会社引き継ぐ(2023年3月27日)

 女子大学生にタリウムを摂取させ殺害した罪で、男が起訴された事件。男の叔母からも「タリウム」が検出されました。

■叔母からもタリウム検出 被告が会社引き継ぐ

 宮本一希被告(37):「僕は宮本一希といいます。年齢は33歳(当時)。職業はお茶屋を経営しています」

 この男の周辺から“タリウム”が相次いで検出されています。

 京都市の自営業・宮本一希被告。去年10月、浜野日菜子さん(当時21)の自宅で、浜野さんにタリウムを摂取させ、殺害したとして起訴されています。

 新たに分かったことがあります。捜査関係者によると、宮本被告の叔母からもタリウムが検出されていたというのです。叔母は、2020年7月ごろから意識不明の重体で入院しています。

 タリウムが検出された叔母の知人:「原因が分からないというのをその時は聞いた。トライアスロンをやっているというので、(以前は)すごく元気そうだった。体を鍛えているような感じはあった」「(Q.そんなに元気な人が突然倒れるというのは?)ちょっとショック。そこはショックだった」

 叔母が重体で入院した3カ月後、叔母が経営する不動産会社を引き継いだのは、宮本被告でした。そして、2年後の去年10月、浜野さん殺害事件が起こります。捜査関係者によると、宮本被告のスマートフォンには、事件当日、タリウムの中毒症状や、タリウムが使われた過去の事件について検索履歴が残っていたといいます。

■専門家 タリウム中毒「診断難しい」 

 専門家によりますと、「タリウム」の粉末は水に溶けやすく無味無臭のため、混入に気付きにくいといいます。症状としては、脱毛やせきが止まらないなどがあります。

 タリウムは、毒劇物取締法で劇物に指定され、一般の人は簡単に入手できません。症例が少ないためにそもそも、タリウム中毒を疑うことは少ないと専門家は指摘します。

 法科学研究センター・雨宮正欣所長:「医者自体も(患者の)具合が悪くなって、薬物かどうか分からない。薬物と分かっても、パッと見て、これはタリウム中毒だという診断は、まず難しいみたい」

 浜野さんの両親は、せき込む浜野さんを病院に連れて行った時、「持病のぜんそく」だと考えていたといいます。吐いた物などからタリウムが検出されたのは、死亡した後でした。

 法科学研究センター・雨宮正欣所長:「血液中のタリウムは数時間で検出できなくなる。1日から2日も残っていない。女子大生(浜野さん)の事件は、比較的早くタリウムと判断した。分析してタリウムを検出した。でも3年前(の叔母の時は)きっとタリウムと分からなかったんでしょう。ただ、血液が取ってあって、いつの時点か分かってタリウムを疑って、たぶんタリウムの血液検査をした」

 警察の取り調べに対し、黙秘を続けているという宮本被告。警察は、タリウムの入手経路などの解明を進めています。
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp/a>

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