「満員電車の苦痛ないのが一番」文化庁が京都に…メリットは?徳島の消費者庁に聞いた(2023年3月27日)

「満員電車の苦痛ないのが一番」文化庁が京都に…メリットは?徳島の消費者庁に聞いた(2023年3月27日)

「満員電車の苦痛ないのが一番」文化庁が京都に…メリットは?徳島の消費者庁に聞いた(2023年3月27日)

3月27日に文化庁が京都に移転しました。中央省庁の地方移転は明治以来初です。地方移転による職員のメリットとは?

 東京・霞が関から京都に移転し、3月27日に業務が始まった文化庁。長官を務めるのはピンクレディーや山口百恵さんなどのヒット曲を手がけた作曲家の都倉俊一さんです。

 (文化庁 都倉俊一長官)
 「一丸となって気を引き締めて課題に取り組んでいこうと」

 文化庁の京都庁舎があるのは京都府庁の東側。ここに9つの課のうち文化財や世界遺産などを担当する5つの課が移転しますが、旧統一教会問題を扱う宗務課など一部は東京に残ります。これに伴い、非常勤を含む職員の約7割の390人ほどが京都勤務になりますが、今年5月からの本格稼働に向けて段階的に転勤するため、3月27日は70人が京都での勤務を開始しました。

 そもそも中央省庁の移転計画が浮上したのは9年前です。「地方創生」を掲げる安倍政権が打ち出し、移転先に手を挙げたのが京都府と市でした。当時の京都府知事と市長も国を訪れて熱烈アピール。前例がない取り組みに懸念の声はあったものの、2016年に移転が正式に決まりました。

 (安倍晋三元総理 2016年)
 「東京一極集中を是正し、地方創生を進めていくための重要な施策であります」

 こうした背景もあっての移転で歓迎ムードは高まるばかりと思いきや…。

 (街の人)
 「(Q文化庁移転を知っている?)知らない。文化庁?鳥の名前?」
 「知らん、知らないです。何のメリットがあるんですかね、来て」
 「いや全然盛り上がりはないです。久々に聞いて、あーそうやったなっていうぐらいなんで」

 さらに、こんな意見も。

 (街の人)
 「もっと政府がメッセージを発信しないとあかんよね。なんで今やるのかとか、移転したらどう変わるのかとか、そういうメッセージがなさすぎるよね」

 中央省庁の移転でどんなことが変わるのか。そのヒントを探りに取材班は徳島県へ向かいました。3年前の2020年7月、消費者庁は一部機能を徳島県に移しました。約80人が勤務していて、うち1割は地元での採用と、新たな雇用にも繋がったといいます。東京と地方の2か所に分かれたことで不便は生じていないのでしょうか?

 (消費者庁・新未来創造戦略本部 宮島義典課長補佐)
 「コロナ禍を経てリモートやテレワークが当たり前の時代になってきておりますので、今や会議なんかもオンラインのみで行うこともありますし」

 さらに東京から転勤した職員にはこんなメリットもあると話します。

 (消費者庁・新未来創造戦略本部 宮島義典課長補佐)
 「歩いてすぐのところに家を借りて、通勤時間もへたすると5分という方もいるので。東京の霞が関に勤務していた頃と比べると、満員電車の苦痛というそれがないのが一番大きいと思います」

 3月27日に京都で業務を開始した文化庁。今後、引っ越し作業を本格化させて、5月15日にも移転を完了する見込みです。明治以来初となる中央省庁の地方移転は「地方創生」へと繋がっていくのでしょうか。

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