春の訪れ…箱根・仙石原で枯れススキを焼き払う“山焼き”(2023年3月17日)

春の訪れ…箱根・仙石原で枯れススキを焼き払う“山焼き”(2023年3月17日)

春の訪れ…箱根・仙石原で枯れススキを焼き払う“山焼き”(2023年3月17日)

 春の訪れを告げる話題です。ススキの名所、箱根・仙石原では枯れたススキを焼き払う山焼きが行われました。

 仙石原のススキ草原は台ケ岳と裾野の湿原22ヘクタールにススキが広がり、秋には膨らんだ穂が風にそよぐ姿が金波・銀波を思わせると人気を呼び、神奈川の景勝地50選に選ばれています。

 16日午前10時半、台ケ岳山頂から火がくべられると白い煙ががゆっくりと立ち上りました。

 山焼きは古いススキを焼き尽くし、新芽の発育を促進させ、上質な萱(かや)を取るために行われていましたが、現在はススキ草原に木などが生えないよう景観保護のために行われています。

 16日は約1時間半ほどで台ケ岳18ヘクタールが焼け野原となりました。

 仙石原の山焼きが終わると箱根にも春が訪れます。

 今年は雪が少なく乾燥した日が続いたため炎の周りが早まると思われましたが、山頂付近に風がなく、炎がなかなか回らず苦心しているようでした。

 コロナの影響で見学席を閉鎖していましたが、4年ぶりに見学席が設けられ観光客など約100人が訪れ、舞い上がる炎をスマートフォンなどに納めていました。

 16日は標高の高い仙石原も春の陽気で、薄着で日向ぼっこをしながら見物する人も多くみられました。
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