異例の“2次会”も…日韓首脳『シャトル外交』復活へ(2023年3月16日)

異例の“2次会”も…日韓首脳『シャトル外交』復活へ(2023年3月16日)

異例の“2次会”も…日韓首脳『シャトル外交』復活へ(2023年3月16日)

韓国の尹錫悦(ユン・ソンニョル)大統領が16日に来日し、岸田総理と首脳会談を行いました。

会談後の夕食会。老舗割烹で、すき焼きに舌鼓をうった日韓両首脳でしたが、このあと、日本最古といわれる洋食店に移動。異例の“2次会”です。過去、尹大統領が日本を訪れた際、ここで食べたオムライスに感激したそうで、日本側が再訪を調整したそうです。

尹大統領の来日が確定したのが数日前だったため、おもてなしは“できる限り”という範囲です。それでも、尹大統領の希望を出来るだけ叶えようと、日本政府が動いたといいます。

首脳会談は、約1時間にのぼりました。

岸田総理:「今週、東京では、早くも桜が開花しましたが、本格的な春の訪れを迎えたこの日に、私と尹大統領が将来に向けて、日韓関係の新たな章を共に開く機会が訪れたことを大変うれしく思っています」

韓国・尹大統領:「私と韓国代表団を歓迎してくださった岸田総理に感謝いたします。韓国の大統領として12年ぶりに来日し、会談を行うことになりました。きょう、東京で岸田総理と私がお会いしたことは、これまでさまざまな懸案で困難を経験してきた日韓関係が新たに出発することを両国国民に知らせする特別な意味があると思います」

会談後、12年ぶりとなる日韓首脳の共同会見が行われました。

岸田総理:「尹大統領との首脳会談において、現下の戦略環境の中で、日韓関係の強化は急務であること。そして1965年の国交正常化以来の友好協力関係の基盤に基づき、日韓関係をさらに発展させていくことで一致を致しました。尹大統領の訪日は、日韓関係の正常化にとって、大きな1歩となる訪日となりました」

尹大統領は、“ある歴史”について言及しました。
韓国・尹大統領:「今年は、過去を直視して相互理解と信頼に基づいた関係へと発展させるため、1998年に発表された『金大中・小渕共同宣言』から25年です。今回の会談は『金大中・小渕共同宣言』の精神を発展的に継承して、両国が不幸な歴史を克服し協力する新時代を築く第一歩となった」

この言葉の真意について、訪日に同行している韓国政府関係者は、こう話します。
韓国政府関係者:「もう日本は十分謝罪したのだから、歴史認識でこれ以上、日本を疑わないで、新たに未来志向で行こうという意味の発言だ」

両国間にできた綻びが、1つずつ取り払われていきます。

日本は、2019年から韓国に課していた輸出規制措置の緩和を正式に発表。韓国は、WTOへの提訴を取り下げました。“いつでも廃止可能だ”という状態になっていた日韓の安全保障での連携、いわゆる『GSOMIA』も完全に正常化することで一致しました。
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp/a>

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