米「ロシア側は非常識だ」米ロ両軍機が“衝突”か…19回に及ぶ“異常接近”の果てに(2023年3月15日)

米「ロシア側は非常識だ」米ロ両軍機が“衝突”か…19回に及ぶ“異常接近”の果てに(2023年3月15日)

米「ロシア側は非常識だ」米ロ両軍機が“衝突”か…19回に及ぶ“異常接近”の果てに(2023年3月15日)

アメリカ軍は、無人偵察機が黒海上空で、ロシア軍戦闘機の妨害行為を受けて衝突し、墜落したと発表しました。

アメリカの国務省は、ロシアの駐米大使を即座に呼び出しました。

ロシア、アントノフ駐米大使:「これは真の挑発だ。我々に何らかの行動を起こさせ、ロシアとロシアの軍人たちの未熟さを非難するための策略だ」

挑発だけでは済まない事態になり得る事故でした。

アメリカ欧州軍:「ロシア側のパイロットによる攻撃的な行為は危険であり、判断ミスや意図しないエスカレーションにつながる危険性がある」

アメリカ国防総省、ライダー報道官:「交錯は珍しくもないが、ロシア側のパイロットの行動は非常識だ」

3月14日午前7時ごろ、場所はウクライナとロシアなどに囲まれた黒海の上空です。アメリカ側の説明によりますと、アメリカの無人偵察機が国際空域を飛行していました。そこにロシアの戦闘機2機が近付き、前方で進路を塞ぐなどの妨害行為を始めます。燃料をまき散らすといった行為もあったといいます。

接近は19回に及んだとも言われ、最後は戦闘機が無人機のプロペラ部分に衝突したことで、無人機はコントロールを喪失。海に墜落させるしか選択肢がなくなったといいます。

アメリカNSC、カービー戦略広報調整官:「まず、けが人が出たかもしれませんし、誰も直面したくない状況です。両軍の判断ミスを誘発しかねません。ウクライナで交戦していないにせよ、互いに地域に展開しています」

ロシア側は衝突を否定し「無人機が急な操縦で高度を落とし、制御不能に陥った」と説明しています。

ロシア大統領府、ペスコフ報道官:「ロシアとアメリカの関係については、嘆かわしい状況にあると言えよう」

ロシアの戦闘機はアメリカ軍機を発見すると、すぐに近付いてきます。ただ、例えわざとではなくても、撃墜と判断されれば、それは事態の悪化を避けられません。

米シンクタンク『CSIS』カラコ上級研究員:「残念ながら、ロシアは黒海を『自分たちのシマ』だと考えています。アメリカが毅然たる態度を示すことが、なにより大切です。この数年間、NATOの領土防衛をめぐり、主張を繰り返してきたなかで、これ以上、境界線を“試す”ような際どい行動をさせてはいけません」 (C) CABLE NEWS NETWORK 2023
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp/a>

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