「障がい者差別許さない…戦う」聴覚障がい女児死亡事故“逸失利益は85%”両親が控訴(2023年3月14日)
聴覚障がいのある女の子が重機にはねられて死亡し運転手らに損害賠償を求めた裁判で、女の子の両親が控訴したことが分かりました。
2018年、大阪市生野区で歩道に重機が突っ込み、聴覚支援学校に通っていた井出安優香さん(当時11)が亡くなりました。
両親は重機を運転していた男らに約6100万円の損害賠償を求めていましたが、2月27日、大阪地裁は「聴覚障がい者の収入は全労働者の平均と同程度であったとはいえない」などとして、「安優香さんが将来得られるはずだった収入(逸失利益)」が全労働者の85%にあたるとし男らに約3700万円の賠償を命じました。
両親側はこの判決を不服として3月10日付で控訴しました。
父親の井出努さんは「障がい者差別を認めた判決を許さない。今後同じように苦しむ人が出ないようにも戦っていく」と話しています。
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