米アマゾン 過去最高益も「巣ごもり需要」減速顕著に
アメリカのIT大手アマゾン・ドット・コムが3日、去年10月から12月期の決算を発表し、売上高、純利益とも過去最高を更新しました。ただ、新型コロナの影響によるいわゆる「巣ごもり需要」の拡大は減速が目立っています。
アマゾンの売上高は前の年の同じ時期を9%上回る1374億1200万ドル、=日本円で15兆8000億円あまり。純利益はおよそ2倍の143億2300万ドル=およそ1兆6500億円で、ともに四半期として過去最高を更新しました。アマゾンが出資する新興電気自動車メーカーリビアン・オートモーティブの株式評価益118億ドル=およそ1兆3600億円を計上したことが純利益を押し上げています。
一方、ネット通販については前の年の同じ時期、「巣ごもり需要」の高まりで43%の伸びを記録しましたが、この四半期は1%の伸びにとどまりました。労働力不足とインフレでコスト上昇に直面していて、オミクロン株の感染拡大でこの問題は続く見通しです。
この日、アメリカのIT大手の四半期決算が出揃いましたが、唯一、減益となっているフェイスブックの運営会社「メタ」の株価は前日に比べて26.4%急落し、ロイター通信によりますと1日で時価総額が2000億ドル=23兆円以上減少しました。アメリカ企業が1日で失った時価総額としては過去最大だということです。(04日13:22)
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