原発事故乗り越え…地産地消の「水素」で復興へ 福島・浪江町(2023年3月8日)
東日本大震災からまもなく12年。原発事故で大きな影響を受けた福島県浪江町では今、新しいエネルギー、水素を活用した街づくりが進んでいます。
去年12月に開業した浪江町の水素ステーション。一般客が利用できる固定式は周辺の自治体では初めてでした。
運営会社は水素で走る燃料電池車の普及を待つだけでは黒字化することはできないと判断し、思い切った手を打ちます。
水素ステーション運営・伊達重機、前司昭博専務:「市場がないのであれば、自分たちで作った方が早いのではないかと考えた」
およそ50台の燃料電池車を購入し、町内の企業などにリースで貸し出しています。
オープンから3カ月が過ぎようとしている今、毎日6、7台がステーションを利用するようになりました。
リースの利用者:「運転していて気分は良い。すぐ近くに(水素を)充填(じゅうてん)できる拠点が1カ所あるだけでもありがたい」
原発事故で一時は町全体が避難区域となった浪江町は、町内に水素の製造拠点を設け、水素を活用した街づくりで復興を目指しています。
水素ステーション運営・伊達重機、前司昭博専務:「水素の町でPRしているので、水素を体験できるようなものをこれからも用意していけたら」
水素エネルギーは町内の道の駅の照明や空調、温浴施設の給湯にも使われるなど、浪江町では水素の地産地消が進んでいます。
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp/a>
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