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震災12年“あの日”伝える紙芝居 教訓を世界へ(2023年3月6日)
東日本大震災からまもなく12年です。宮城県石巻市で子どもを亡くした母親と、大学生が紙芝居で、震災の教訓を伝えています。
宮城学院女子大学・橋本有梨杏さん:「『津波が来ます。危険ですので海に近付かないで高い所に逃げてください』と何度も何度も流れています」
この紙芝居は、津波で長女・愛梨ちゃんを亡くした宮城県石巻市の佐藤美香さんと仙台市の大学生が制作したものです。
愛梨ちゃんらを乗せた送迎バスは大津波警報の発令後、高台の幼稚園から海側へ向かい津波に巻き込まれました。
幼児教育を学ぶ学生が防災学習の一環で佐藤さんの語り部を聞いたことが縁で、紙芝居作りが始まりました。
長女・愛梨ちゃんを亡くした佐藤美香さん:「大人の判断で助かる命も助からない命になってはいけない」
紙芝居は去年3月に完成。タイトルは「忘れないよ小さな命とあの日のこと」。
宮城学院女子大学・橋本有梨杏さん:「命の大切さを感じてもらえる紙芝居が今後もつながっていったら良い」
完成から1年後。今度は、震災の教訓を海外にも発信しようと外国語を学ぶ千葉の学生が協力し、中国語や韓国語に翻訳した動画を作りました。
あの日の教訓を伝える紙芝居。今月3日から石巻市の伝承施設で公開されています。
長女・愛梨ちゃんを亡くした佐藤美香さん:「紙芝居を通じて、事前に備える・考えるきっかけとなってくれれば良い」
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp/a>
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