【報ステ】『氷床融解』謎解明へ…東南極“最大級”トッテン氷河で調査 南極から中継(2023年3月3日)

【報ステ】『氷床融解』謎解明へ…東南極“最大級”トッテン氷河で調査 南極から中継(2023年3月3日)

【報ステ】『氷床融解』謎解明へ…東南極“最大級”トッテン氷河で調査 南極から中継(2023年3月3日)

テレビ朝日が同行している南極観測隊。先月、南極の昭和基地を後にした夏隊員たちは、観測船『しらせ』に乗って、東南極最大級の『トッテン氷河』の近くに移動しました。

◆同行取材をしている吉田遥ディレクターと中継を結びます。

(Q.どんな状況ですか?)

吉田遥ディレクター:「しらせは今、トッテン氷河のすぐ近くに停泊しています。先ほどから、風がかなり強くなってきて、雪も降ってきました。周囲は大きな氷山に囲まれています。日中は、氷山にペンギンが上ってきて、しらせの見学をしていたり、2日連続でオーロラが観測されました。オーロラは午前0時過ぎくらいからピークを迎えるため、皆さん寝不足になりながらも、美しい景色を堪能していました」

(Q.トッテン氷河では、どんな調査をしていますか?)

吉田ディレクター:「研究者の間では、トッテン氷河が次に大規模な氷床融解を起こすとも懸念されています。この周辺の氷が全て解けると、約4メートル海面が上昇するという試算もあります。暖かい海水が氷の下に入り込むことによって氷が解けると考えられています。その暖かい海水がどこから、どのように流れているのか。詳しいメカニズムを解明するための観測が行われています」

(Q.観測はどんな方法で行われていますか?)

吉田ディレクター:「しらせは毎日、複数の観測ポイントに移動し、水分や塩分の空間的な分布を調べるための観測機器が導入されています。さらに、約3年前、長期的に氷の厚さを捉える観測機器が氷河に設置されました。このデータの回収が今回の大きな計画の一つでしたが、実際に行ってみると、思った以上に雪が積もっていて、観測機の位置が分からなくなってしまい、データの回収は断念されました。しらせでしか近付けない厳しい氷河だということで、日々慎重に舵を取りながら、観測が続けられています」

調査はあと1週間ほど続くということです。
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp/a>

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