【怒り】“セクハラ撲滅”弁護士からセクハラ被害 依頼者の女優「生涯活動しないで」(2023年3月3日)

【怒り】“セクハラ撲滅”弁護士からセクハラ被害 依頼者の女優「生涯活動しないで」(2023年3月3日)

【怒り】“セクハラ撲滅”弁護士からセクハラ被害 依頼者の女優「生涯活動しないで」(2023年3月3日)

 セクハラで訴えられたのはハラスメント撲滅に向けて様々な活動をしてきた“正義の弁護士”でした。3日、被害者の女性が会見し、「生涯、弁護士として活動してほしくない」と怒りをあらわにしました。

 セクハラ被害を訴えた女優の知乃さん(25):「本当に一生をかけて、弁護士として仕事してほしくないと怒っています」

 セクハラ被害を訴えた女優の知乃さん。その加害者とされたのは馬奈木厳太郎弁護士。演劇界のセクハラ撲滅に向けた講習を行うなど“セクハラと戦う正義の弁護士”、そんな印象でした。

 馬奈木厳太郎弁護士:「『告発して、自分が不利益を受けることは、ないんだよ』ということが一つ。また、『声をあげていいんだ』という環境を整備したい」

 「セクハラの被害者が声を上げられるようにしたい」。今回、知乃さんが声を上げたのでした。

 セクハラ被害を訴えた女優の知乃さん(25):「つらくない、つらくない、怒ってる」

 実は馬奈木弁護士、知乃さんが以前、演出家からのセクハラを主張していた時の担当弁護士でもあり、会見の時、隣に座っていたのでした。

 セクハラ被害を訴える女優の知乃さん。馬奈木厳太郎弁護士からセクハラ被害を受けたとし、1100万円の損害賠償を求める裁判を起こしました。

 知乃さんの弁護士:「提訴のタイミングは色々流れを考えて迷っていた。提訴はいずれはしようという考えで、相談しながらやってきた」

 セクハラ被害を訴えた女優の知乃さん(25):「第二東京弁護士会に、懲戒請求を立てているところです。どういう結果になるか分からないが、私自身としては、馬奈木氏の除名や生涯、弁護士として活動しないことを求めたい」

 知乃さんは以前に、演出家からセクハラ被害を受けたとして、馬奈木弁護士に弁護を依頼。その後、知乃さんは「演劇・映画・芸能界のセクハラ・パワハラをなくす会」を作り、馬奈木弁護士が顧問を務めていました。

 知乃さんの弁護士:「原告が非常に大事にしている、演劇界からハラスメントをなくす活動の、ビッグネームだということから、なかなかはっきり断れなかった」

 セクハラ被害を訴えた女優の知乃さん(25):「年が離れていること、演劇界でビッグネームというか、権威を持っていたこと。そして私は上昇欲求を持っていたこと。演劇界で売れたい。絶対に売れたいと思っていたので、それを利用された」

 知乃さん側によりますと、馬奈木弁護士は打ち合わせと称して知乃さんを呼び出し、体を触るなどしたといいます。そして、性行為を断る知乃さんに対して、馬奈木弁護士は。

 知乃さんの弁護士:「そうであればもう自分は『ハラスメントをなくす会』の活動も、関われないという言い方で追い詰めて応じさせた」

 一体、なぜこのような状況になったのでしょうか。馬奈木弁護士はインターネット上で、セクハラ行為を認め謝罪しています。

 馬奈木厳太郎弁護士:「私は、その方とは数年来の知り合いであり、事件の依額を受ける前から、プライペートでも頻繁に連絡を取り合い、食事などもともにする間柄でした。私自身が既婚でありながら、その方に対して好意を抱いてしまいました」

 セクハラ被害を訴えた女優の知乃さん(25):「月に8日会った時もあった、会わされたこともあった。舞台見に行く時もあれば、そうでない時も呼び出された」「(Q.トータルで数えきれないくらい?)はい。呼ばれていました」

 馬奈木厳太郎弁護士:「その方からは、これらを拒むメッセージや言葉を受け取っていたのですが、私はそのメッセージや言葉を真摯に受け止めず、自らの都合の良い方向に解釈し、性的関係を誘う言動を続け、依頼を受けていた裁判の対応にまで言及して、その方を追い込み、苦しめてしまいました」

 馬奈木弁護士がセクハラだと自覚したのは去年の年末。所属する弁護士会宛てに知乃さん側から懲戒請求が送られたことがきっかけだったといいます。

 馬奈木厳太郎弁護士:「その懲戒請求書を読み、私は初めて、その方が私との関係を全く望んでいなかったこと、精神的苦痛を感じ、困惑を覚えながら、弁護士という私の肩書や私との年齢差、人間関係への配慮から強く抗議できず、私の言動に苦しんでいたことを知りました」

 セクハラ被害を訴えた女優の知乃さん(25):「馬奈木氏に求めることは、生涯弁護士として活動しないこと。私は悲しんでいません。非常に怒っています」

 馬奈木厳太郎弁護士:「このような事態を起こした私は、ハラスメント講習の講師やハラスメント問題に関する取材を受けるといった資格がありません。今後はこれらの活動を一切行いません」

 馬奈木弁護士は今後、専門家による診断やカウンセリングを受けつつ、過ちを繰り返さないように自らを正していくとしています。
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp/a>

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