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「もう会えないんだ」長女が涙 “東名あおり”差し戻し審(2022年2月3日)
5年前、東名高速であおり運転の末に夫婦2人が死亡した事故のやり直し裁判で、残された2人の姉妹のうち長女が出廷し、涙ながらに事故直後の心境を語りました。
検察側から両親が亡くなった時の気持ちを聞かれ、涙声で長女はこう答えました。
長女の証言:「救急車で運ばれていた時に父と母の容体が分からなくて聞いたんですけど教えてくれなくて、そこから『もう亡くなったんです』って言われてもう会えないんだなあって・・・」
5年前、東名高速で石橋和歩被告によるあおり運転の末、萩山嘉久さんと妻の友香さんが亡くなった事故。
2019年の控訴審で、1審の公判前整理手続きに問題があったとされ、先月27日から横浜地裁で差し戻し裁判が始まり、今月3日、被害者夫婦長女の証人尋問が行われました。
長女はテレビ通話での出廷で、傍聴席には彼女の声だけが響きました。
長女の証言:「(石橋被告に対し)思うことはいっぱいあったんですけど、考えれば考えるほど分からなくて伝えたいことがまとめられず、やりきれない気持ちです」
東名高速の中井パーキングエリアでは。
長女の証言:「運転手が(父から母に)代わって高速に出ようとしたところ、駐車場じゃないところに白い車が止まっていて、通り過ぎる時に父が『邪魔だボケ』と言ってました」
その後、4回にわたってあおり運転を受けた後、車を停車させられます。
長女の証言:「男の人が『てめぇさっきのはなんだ』と言って父の胸ぐらをつかみました。ふざけているのか、調子に乗っているのか、海に投げるぞ。あっちの車線に投げるぞ。一言一句ではないですけどそういう感じです」
裁判の争点は、危険運転致死傷罪が成立するかどうか。
先月行われた初公判で石橋被告は、「事故になるような危険な運転はしていない」と、起訴内容を否定しています。
長女の証言:「(石橋被告は)その後の報道を見て、反省する気持ちが感じられず、あきれましたし、怒る気持ちもあったし、悔しかったし、よく分からないです」
裁判は今月18日に結審する予定です。
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp/a>
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