クマの出没相次ぎ襲われたケースも 冬眠しているはずじゃ?(2023年3月2日)
今、クマの出没が相次いでいます。本来なら冬眠中で映るはずのない、その姿が監視カメラに捉えられていたんです。そこには今年の積雪が関係しているようです。
■冬眠せず? “親子グマ”出没相次ぐ
雪の中に現れたクマ。大きいクマを先頭に1頭、2頭、3頭。今度は引き返していきます。去年12月、札幌市で撮影された映像です。
森林総合研究所・矢部恒晶さん:「北海道にはヒグマしか生息していない。子グマを連れていたことで母グマと判断している」
今、クマは冬眠に入っているころ、なぜ現れたのでしょうか。
今回、3頭のクマが撮影されたのは札幌市にある森林総合研究所の実験林に設置された監視カメラです。これまでキタキツネやエゾタヌキ、エゾシカが映ったことはあるそうですがクマは初めてだといいます。
森林総合研究所・矢部恒晶さん:「住宅は比較的近くにあります。市民が散策によく利用している」
クマが出た場所の周辺には人気の観光スポットもあります。例えば、クラーク像で有名な羊ケ丘展望台や数万人の観客が訪れる札幌ドームもあり、札幌の市街地からも比較的近い場所です。
札幌ドームの敷地内では、去年9月にもクマが目撃されています。
クマは12月から3月は冬眠期間に入ります。しかし、札幌市では12月に入ってもクマの目撃情報は止まりませんでした。
冬に人がクマに襲われたケースも起きています。先月、北海道函館市の林道で、木の枝をはらう作業をしていた男性が斜面の上から突然、現れたヒグマともみ合いになりけがをしました。
冬でも相次ぐクマの目撃情報。ヒグマの調査をしている酪農学園大学の佐藤教授は「今年は積雪が遅かったため、木の実などの食料が手に入り、冬眠に入るタイミングが遅かった可能性がある」と指摘しています。
冬眠中のクマはどんな様子なのでしょうか。北海道新得町にある施設で撮影された冬眠中のクマの映像です。耳を澄ませると…。寝息が聞こえてきます。ぐっすり眠っていることもあれば、ごそごそとわらをいじったり、意外と動いているのが分かります。
森林総合研究所・矢部恒晶さん:「何かのきっかけがあると目覚めて動くのは可能」
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp/a>
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