「週刊ザテレビジョン」41年の歴史に幕 “レモン表紙”最多は…木村拓哉さん100回!【もっと知りたい!】(2023年3月2日)

「週刊ザテレビジョン」41年の歴史に幕 “レモン表紙”最多は…木村拓哉さん100回!【もっと知りたい!】(2023年3月2日)

「週刊ザテレビジョン」41年の歴史に幕 “レモン表紙”最多は…木村拓哉さん100回!【もっと知りたい!】(2023年3月2日)

 人気のスターたちが、レモンを持ってポーズを決める表紙で知られる「週刊ザテレビジョン」が、41年の歴史に幕を下ろしました。街の人からはテレビ欄をチェックして、ビデオの録画をしていた時代を懐かしむ声が上がりました。

■“41年前の創刊号”表紙は…薬師丸ひろ子さん

 30代以上の人には、CMでもおなじみのエンタメ情報誌「週刊ザテレビジョン」。1日、最終号が発売され、41年の歴史に幕を下ろしました。

 週刊ザテレビジョンといえば、レモンを持ってポーズを決めた表紙。その歴史は、41年前の創刊号にまでさかのぼります。

 1982年、創刊号の表紙を飾ったのは、薬師丸ひろ子さんです。

 前の年に映画「セーラー服と機関銃」が公開され、主題歌も大ヒット。絶大な人気を誇った薬師丸さんが、レモンを持ったのが始まりでした。薬師丸さんは、最終号のインタビューで、次のように語っています。

 薬師丸さん:「レモンの持ち方をあれこれ工夫し、結果的にこの写真を選んでもらった記憶があります。この表紙は、同年代の皆さんにとって、鮮烈に印象に残っているようで、今でもよく話題に上がります」

■代名詞“レモン”は…「小道具の一つ」だった

 代名詞となったレモンを持った表紙ですが、きっかけは何だったのでしょうか?発行元のKADOKAWAに聞きました。

 週間ザテレビジョン編集長:「レモンは元々、創刊号の薬師丸ひろ子さんの撮影時の小道具の一つでした。色々と試したなか、レモンを持った写真の笑顔が良く、採用となりました」

 あくまで「小道具の一つ」だったというレモン。その言葉通り、4年後の1986年の3月14日発売号で、荻野目洋子さんが再び持つまで、レモンは表紙に採用されていません。

 定番化した理由は、レモンを持つとモデルが自然と笑顔になるということでした。

 ザテレビジョン編集長:「当時、女性アイドル全盛期で、タレントがよりポーズを取りやすくするための方法をスタッフ、カメラマンで話し合うなかで、『創刊号でレモンを持っていたし、使ってみよう』というのが理由のようです」

■表紙100回! “最多レモン”は…木村拓哉さん

 その後、俳優、アイドル、お笑い芸人など、「その時、一番旬な人」をコンセプトに時代を彩る豪華有名人たちがレモンを手に表紙を飾るなか、最も多くレモンを手にしたのが、木村拓哉さんです。

 数々のドラマ主演など長きにわたる活躍で、表紙を飾った回数は、なんと100回!レモンを手に持つだけでなく、投げる絞るなど、レモンの新たな使い方も次々とありました。

 木村さん(最終号インタビューから抜粋):「発明ではないですけど(笑)。でも、最初に何でいつも持ってるんだろう?って疑問は湧いたよね。いつかの撮影の時に俺、レモン絞ってるんだよね(笑)」

■Mr.マリックさん レモンを宙に…表紙は「憧れ」

 レモンの扱い方からも垣間見える、スターの個性。今回、唯一無二の方法で、レモンとともに表紙を飾った人を取材しました。

 1980年代から90年代にかけ、「超魔術」で空前の社会現象を巻き起こした、Mr.マリックさんです。

 マリックさん:「ずーっと取ってあるんです、これ」「(Q.これ当時の?)もうね、宝物ですからね」

 マリックさんが手に取ったのは、自身が表紙を飾った1989年9月のザテレビジョンです。

 まだサングラスを掛けていないマリックさんが、レモンを宙に浮かせて写っていました。

 マリックさん:「私にとっては、テレビという世界に仲間入りさせていただいた。特番というね『Mr.マリック』という冠の付いた特番やらせていただいた一つのトロフィーみたいなイメージで作っていただいたなという。本当にうれしかったですね。本当にあの当時、憧れでしたからね。いつかこの雑誌の表紙になりたいっていう、ザテレビジョンの表紙になりたいという気持ちでずっとやってきた」

■“宙に浮く”レモン 実は…「写真だから」合成

 ザテレビジョンの表紙を飾ったことで、「世間にマジシャンである自身の存在が認められた」と強く感じたといいます。そして、撮影時のこんな裏話も教えてくれました。

 マリックさん:「皆さん、ずっと他のタレントさんは手に持って『何個持ちますか?』とか言われてたけど。どう持っても絵にならないから、カメラマンが『Mr.マリックさんだったら、レモンぐらい浮かせられますよね?』と言われて、『ええ』と言って『ところで、これ写真ですよね?』と言ったら『写真です』と。『写真でしたら、何とか私こうやってやってますから』と言って。実はこれ、はめ込み(合成)。ちゃんと浮かせられるんですよ。浮かせられるのに『写真だから』と言って、『お互い楽しましょうね』と言って、成立してこう(合成に)なったわけですからね」

■思い出にも…“録画予約”やアイドル“切り抜き”

 ザテレビジョンは、街の人の思い出としても強く残っています。

 40代男性:「特に、お正月にテレビをよく見る時に絶対親父が買ってきて、家族でそれ見ながら『三が日何見ようか』と。それでよく買っていた記憶あります。番組の予約時間をそれ(Gコード)を入力すればできるようになるのが、ザテレビジョンのテレビ欄についてた。それを見て『ああこれ予約したい』とか。そういうのを話した記憶」

 41歳男性:「ビデオで録画してましたね。ビデオテープで録画してました。やっぱり、1週間1カ月分みたいなふうに載っていたので。それを見て、こういう番組があるんだと楽しみにしてましたね」

 43歳男性:「(買ってたのは)内田有紀のころかもしれない」「(Q.テレビ欄ではなく、好きなアイドルの表紙目的?)それもあるし、アイドルが出てるのを1週間チェックできる、何となく。切り抜いてたね。当時の内田有紀とか広末涼子のとこ、切り抜いて。そんな若かりしころの思い出」

 長きにわたり、「テレビと遊ぶ本」として魅力的な情報を人々に提供してきた「週刊ザテレビジョン」。

 今後は「月刊ザテレビジョン」とブランドを統合し、今月24日から新たな「月刊ザテレビジョン」として、リニューアル刊行されます。

(「グッド!モーニング」2023年3月2日放送分より)
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp/a>

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