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百貨店大手5社が「増収」 “手みやげ需要”の回復などが売上支える |TBS NEWS DIG
大手百貨店5社が先月の売上高を発表し、全社とも前の年を上回りました。新型コロナで「長い冬の時代」だった百貨店業界ですが、財布のひもがゆるむ「春」が近づいているようです。
都内の百貨店。平日の昼間から多くの客でにぎわうのは、「デパ地下」にある和菓子やケーキなどの売り場です。
西武池袋本店ではこうした菓子類の売れ行きが好調で、そごう・西武全体で先月の売上は前年に比べて20%伸びたといいます。
客
「内祝いのお返し。人と会っても良いのではないかという雰囲気。会いやすいし、渡しやすい」
「今まで会えなかったお友達にクッキーを渡します。(Q.結構大きいですね)はい。ちょっと今回は豪華に」
背景にあるのは「手みやげ需要」の回復です。コロナの感染状況が落ち着いて行動制限もなくなり、帰省や挨拶など、対面で人に会える機会が増えたためです。
さらに…
そごう・西武ファッション担当 高橋 礼さん
「入学式や卒業式に着ていく洋服が売れています」
卒業式や入学式などの行事が増える春を前に、フォーマルなスーツやワンピース等の衣料品も好調だといいます。
そごう・西武ファッション担当 高橋 礼さん
「売上は昨年に対して130%伸ばしております。行動制限が解除されているので、両親そろって入学式・卒業式に出られる」
百貨店業界では、三越伊勢丹やJ.フロントリテイリングなど大手5社が2月の売上をさきほど発表し、全社とも前の年を上回る結果となりました。
また、政府はきょうから中国からの旅行客に対する水際対策を緩和します。
観光庁の調査では、2019年の中国からの旅行客の消費額は全体の4割に迫っていました。水際対策の緩和による本格的なインバウンド需要の回復も、コロナ禍で打撃を受けた百貨店業界にとって追い風となりそうです。
しかし、大都市の店舗を中心に業績回復の兆しがみられる一方で、全国の百貨店の店舗数はコロナの感染が拡大する前の2019年に比べて11%減っているという現状もあります。
コロナ禍の反動による消費の伸びは4月で一巡するとの声もあり、期待と不安が入り交じる「春」となっています。
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